三田

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まるで発射台のような一本坂=三田市つつじが丘
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まるで発射台のような一本坂=三田市つつじが丘
道路脇には街路樹と電柱がずらりと並ぶ(画像の一部を加工しています)=三田市つつじが丘
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道路脇には街路樹と電柱がずらりと並ぶ(画像の一部を加工しています)=三田市つつじが丘
神戸新聞NEXT
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 正月の早朝、兵庫県三田市の住宅街「つつじが丘」の一本坂を下から眺めた。1・2キロも続く道路のセンターラインが上へ上へと延びて、車が空に飛び立つ「発射台」のようだ。昇ったばかりの太陽の光が両脇に続く街路樹から漏れて、路面にいくつもの筋模様が浮かび上がった。

 のどかなJR相野駅から田園地帯を歩いて30分。森に入るような坂道を上がると、急につつじが丘の洗練した街並みが広がる。もともと木々が茂る段丘地を大阪市のデベロッパーが造成、販売して1988年に入居が開始。庭付きの一軒家に憧れた子育て世代がこぞって移り住んだ。

 ただ、現実は厳しい。一本坂の脇には小さなスーパーやクリーニング店、郵便局、理容店、パン屋が並んでヨーロッパの風情が漂うが、当初の計画には遠く及ばない。地区は商店街となるように設定していて、大きな商業施設もできる-。入居以来、住民はそう聞かされながら、よく見ると駐車場やさら地が目立つ。

 2016年、デベロッパーの相談を受けて市が動いた。店舗もしくは店舗兼用住宅しか建てられなかった一本坂沿い中心部の地区計画を、住宅地として販売できるように変更したのだ。その成果もあり、既に数件の買い手がついたという。

 それでも近くに商業施設がない以上、住民は車がないと生活が厳しくなる。つつじが丘の高齢化率は23・4%と年々上がっている。車が行き交う発射台に、まちづくりの難しさが垣間見えた。(山脇未菜美)

【つつじが丘の一本坂】藍中学校横からつつじが丘小学校近くまで、約1・2キロの直線道路が続く。ゆるやかな坂道で、両脇には店や住宅が並ぶ。モータースポーツのスタートやゴールとして使われる直線道路「ホームストレート」で比較すると、三重県の「鈴鹿サーキット」の800メートルより長い。日本有数の長さを誇る静岡県の「富士スピードウェイ」は1・5キロで、約300メートル及ばない。

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