三田

  • 印刷
股からのぞいた逆さ富士=三田市福島(撮影・門田晋一、許可を得て撮影)
拡大
股からのぞいた逆さ富士=三田市福島(撮影・門田晋一、許可を得て撮影)
有馬富士の全景=三田市福島(撮影・門田晋一、許可を得て撮影)
拡大
有馬富士の全景=三田市福島(撮影・門田晋一、許可を得て撮影)
神戸新聞NEXT
拡大
神戸新聞NEXT

 武庫川に有馬富士、千丈寺湖、深田公園…。三田(兵庫県)を代表する八つの風景が「三田八景」とされたのは、1989(昭和64)年のきょうだった。平成をまたぎ、令和初めての正月。いつもの風景を「初」めて見るようなアングルで切り取ってみたい。お散歩気分で、カメラ片手に三田を歩いた。

 日本三景といえば、お隣京都府の天橋立。海を貫く砂州と松の緑が美しい。

 三田から舞鶴若狭道を北上すれば、1時間半でたどり着ける。山側からの「股のぞき」は、松林が天に舞い上がる竜のように見えるとして有名だ。

 三田初(はっ)景の初回は、日本三景には及ばないが、ご本家「三田八景」の一つ、有馬富士に向かう。JR新三田駅から、県道の北摂里山街道を東に走る。県立有馬富士公園に入ると、水面に映る“逆さ富士”で有名な福島大池が見えてきた。

 空は快晴。鏡のような深緑の水面に、端正な山容が映っているはず-。だが、少し水量が少ないようだ。池の水は満水時の半分ほど。いつもとは趣が異なっていた。

 仕方ない。ここはひとつ、天橋立に倣った「股のぞき」で、無理やり逆さにしてみるか。有馬富士に背を向け、腰を曲げて股の間から再び山を見てみた。

 むむむ。なんだか雰囲気が違って感じられる。空(実際は水面)の雰囲気には味がある。

 股のぞきで見える景色は、直立した姿勢と比べて小さく縮む。奥行きも少なく、平べったく見える。

 これを、実験で証明したのが、加西市出身の東山篤規・立命館大学総合心理学部教授だ。2016年、ユニークなテーマに取り組む研究者に贈られる「イグ・ノーベル賞」を受賞した。

 新たな世界が見える股のぞき。三田のいろんな場所で試してみよう。(高見雄樹)

【逆さ富士】湖などの水面に富士山が映ると、上下が反転した幾何学的な美しさになることは、古くから人々を魅了してきた。本家の富士山では、河口湖や本栖湖などの富士五湖や箱根の芦ノ湖に映るものが有名。江戸時代の浮世絵師、葛飾北斎の「冨嶽三十六景」や、現在流通している千円札の裏面にも描かれている。有馬富士の「逆さ富士」は、福島大池や麓の志手原にあるため池からも見える。

三田の最新
もっと見る

天気(3月31日)

  • 17℃
  • 12℃
  • 40%

  • 18℃
  • 5℃
  • 30%

  • 16℃
  • 10℃
  • 30%

  • 16℃
  • 11℃
  • 30%

お知らせ