三田

  • 印刷
丸元大五郎さん。試合前には減量があり「友だちと焼き肉やラーメンを食べに行くのが楽しみ」と高校生らしい一面も=大成ボクシングジム
拡大
丸元大五郎さん。試合前には減量があり「友だちと焼き肉やラーメンを食べに行くのが楽しみ」と高校生らしい一面も=大成ボクシングジム
丸元大成さんの試合でリングに上がった幼稚園児の大五郎さん(右)
拡大
丸元大成さんの試合でリングに上がった幼稚園児の大五郎さん(右)

 兵庫県三田市中町の大成ボクシングジムに通う興国高校(大阪市)2年丸元大五郎さん(17)=同県宝塚市=が8~10日にあった「近畿高校ボクシング新人大会」バンタム級(56キロ以下)で優勝し、来年3月に石川県で開かれる全国大会に出場する。ジムを運営するプロボクシング元東洋太平洋ウエルター級王者、丸元大成さん(43)の長男。中学卒業まで二人三脚で練習し、父親に似て攻守一体のスタイルを磨き、独り立ちしつつある。大五郎さんは「お父さんみたいに活躍して世界チャンピオンになる」と誓う。(山脇未菜美)

 幼い頃から父の練習を間近に見てきた。試合で勝つたびにリングの上で肩車してもらうのがうれしくて、チャンピオンベルトを巻く姿に憧れた。小学1年の時に「やりたい」と伝えた。

 大成さんは過酷なスポーツと身をもって感じてきただけに「息子には違う道に進んでもらうつもりだった」と苦笑いする。しかし大五郎さんの強い意志に腹をくくった。最初の1年間は鏡を見ながらフォームを確認する「シャドーボクシング」を中心に指導。気が緩むと注意し、しんどさのあまり泣いて励む息子に「大切なのは基礎と集中力」と厳しく教えた。

 三輪小への登校前にランニングを欠かさず、下校時にジムで3時間練習する生活を続け、5年の時にU-15(15歳以下)の全国大会35キロ級で頂点に。八景中を経て名門の興国高に特待生枠で進み、現在は、井岡一翔選手(30)ら3人のプロ世界王者を輩出した米田了部長(46)に師事する。

 2年になって「次の展開を考えて試合できるようになってきた」と自信をのぞかせる。大阪予選決勝では相手の得意なカウンターを接近戦で打たせず、ボディーを攻め込んで判定勝ち。近畿大会決勝はサウスポーを相手に距離を取り、有効打を重ねて判定勝ちした。米田部長も「ボクシングへの思いが熱く、手を抜かない。力負けしない体作りもできてきた」と期待する。

 強打で知られつつ「天才ブロッカー」とも呼ばれた父を「ボクシングでは厳しいけど、家では普通のお父さん」と評する。それでも親の立場で考えると、子どもが離れていくのはさみしくないのだろうか? 

 「リングで戦うのは一人。自分で考えて自立して、うれしいことですよ」。大成さんは笑った。

三田の最新
もっと見る

天気(12月11日)

  • 15℃
  • 7℃
  • 10%

  • 18℃
  • 2℃
  • 20%

  • 16℃
  • 6℃
  • 10%

  • 16℃
  • 3℃
  • 0%

お知らせ