三田

  • 印刷
700年以上前に作られた国指定重要文化財の木造こま犬=高売布神社
拡大
700年以上前に作られた国指定重要文化財の木造こま犬=高売布神社
豪快に口を開いた阿形=高売布神社
拡大
豪快に口を開いた阿形=高売布神社
ぎゅっと口を結んだ呍形=高売布神社
拡大
ぎゅっと口を結んだ呍形=高売布神社

 高売布神社(兵庫県三田市酒井)は17日、鎌倉時代に作られた国指定重要文化財(国重文)で市内最古となる木造のこま犬2体をお披露目し、七五三でお参りした子どもや保護者らを祝った。今年に入って奇数月の第3日曜に公開しており、無料で見ることができる。市内にこま犬は約160組あるとされるが、何が違うのだろう? (門田晋一)

 市教育委員会発行の冊子「三田の狛(こま)犬」などによると、こま犬は平安時代に宮中の魔よけとして朝鮮半島から伝わり、左右一対の「阿吽」像のうち、口が開いた右側の阿形は本来「獅子」と呼び分けられていた。

 高売布神社のこま犬は、どちらもカヤの一木造りで高さ約65センチ。阿形の足裏に「永仁五年」(1297年)と記される。市内は江戸後期以降の作品が目立つ中で群を抜いて古く、檜皮ぶきの本殿とともに1904(明治37)年、国重文に指定された。約30年前の調査で彩色していたことが分かったが当時の模様は不明という。

 市教委によると、鎌倉時代は筋肉や骨格が浮かび上がる“質実剛健タイプ”が主流だったが、高売布神社のこま犬は肘の毛やたてがみが丸みを帯び、目尻が切れ上がるなど随所に誇張が見られ、ユーモアのある作りが特徴とされる。

 同神社によると、これまでは10月の秋祭りの時だけ公開していた。氏子らが「貴重なこま犬を多くの人に見てもらって神社を活気づけたい」と今年1月から公開に踏み切ったという。

 17日は朝から本殿前に据えられ、2体は参列した子どもの厄を祓(はら)うように、じっとにらみを利かせた。同神社の塩山和宮司(56)は「神社と氏子で大切に守ってきたこま犬を間近に見てもらい、700年以上という壮大な時の流れを感じ取ってもらえればうれしい」と話す。次の公開は来年1月19日の午前9時~正午。無料。同神社TEL079・569・0077

 他にも市内のこま犬では、阿吽像の位置が逆になっている大川瀬の住吉神社▽首の長さが際立つ三田天満神社▽ずんぐり体形の猿顔で知られる末東の天満神社-などがある。

三田の最新
もっと見る

天気(12月11日)

  • 15℃
  • 7℃
  • 10%

  • 18℃
  • 2℃
  • 20%

  • 16℃
  • 6℃
  • 10%

  • 16℃
  • 3℃
  • 0%

お知らせ