三田

  • 印刷
11日午後2時40分には最高気温が一時全国5位になった(気象庁ホームページから引用)
拡大
11日午後2時40分には最高気温が一時全国5位になった(気象庁ホームページから引用)
11日正午の天気図(気象庁ホームページから引用)
拡大
11日正午の天気図(気象庁ホームページから引用)
東側の北摂山系を望む三田盆地。南側を六甲山、北側は丹波高地といった山岳に囲まれる=23日午後、三田市天神3
拡大
東側の北摂山系を望む三田盆地。南側を六甲山、北側は丹波高地といった山岳に囲まれる=23日午後、三田市天神3
神戸新聞NEXT
拡大
神戸新聞NEXT

 23日は二十四節気の「処暑」。厳しい残暑が和らぐ頃とされるが、今季の暑さといえば、兵庫県三田市内で異常な一日があった。今月11日、市内の最高気温が午後1時半ごろに37・6度まで上がり、全国6位となったのだ。気象庁に記録が残る過去43年間を見ると、観測史上4番目の高さ。三田盆地は冬に県内で最も冷え込むことで知られるが、暑さで注目されるのは聞かない。あの日、一体何があったのか-。(門田晋一)

 11日午後、気象庁のホームページにある全国観測値ランキングで、三田は速報値で一時トップ5にいた後、最終的に6位となった。

 三田の8月上旬の平年値は32・1度で、際立った猛暑地帯ではない。県内では豊岡33・1度、和田山32・3度と但馬の方が高く、同じ盆地帯でも京都の33・7度、甲府の33・1度に比べて涼しい。

 県立人と自然の博物館の加藤茂弘主任研究員=自然地理学=が語る。「盆地は山に囲まれて暑さが逃げにくいが、三田は標高がやや高くて気温が低い上、西側に大きな山がなく、空気が少し流れるんです」

 では、なぜ11日に突発的な猛暑となったのか。神戸地方気象台が一因に挙げたのが、台風10号の影響だ。

 気象庁の天気図を見ると11日正午、台風は太平洋沖から数百キロの位置にいて、ほぼ停滞した状態。その影響で、暖かくて湿った空気が反時計回りに西日本に流れ込んだ。紀伊半島で雨を降らせた後、山岳地帯を抜けて「空っ風」となり、強い日差しで熱気のこもった三田盆地に吹き下りた可能性があるという。いわゆる「フェーン現象」だ。

 さらに当時はオホーツク海周辺の高気圧から中国上空の台風9号へ西向きに風が吹いており、紀伊半島を抜けた空っ風を一層、三田盆地に運びやすくさせたとみられる。担当者は「こうした複雑な気象条件が絡んだ結果、異例の猛暑になったのではないか」と話した。

 23日は朝から雨が降ったりやんだり。これで涼しくなるかと思いきや、同地方気象台によると、26日は再び30度を超える見込み。27日以降は曇りが続き、気温も落ち着く見通しという。

   ◇   ◇

■最高気温の歴代ランキング 8月11日が4位塗り替える

 三田市内では今年8月1日以降、最高気温30度を超える日が連続していた。9日まで34~36度台で推移した後、10日が37・3度、11日が37・6度でピークとなった。11日の熱中症搬送者はおらず、その後は23日まで35度未満で推移している。

 気象庁が三田で気温観測を始めたのは1976年8月からで、最高気温の歴代ランキングはこれまで「94年の夏」がトップ4を占めていた。今年8月11日の37・6度が4位を塗り替え、10日の37・3度も6位に。神戸地方気象台によると、10日も台風10号の影響があったとみている。

 トップ10はどれも90年代以降となっている。94年の夏は特に「炎暑」とも呼ばれ、同年8月5~8日は4日間連続で37度台を記録。8日は歴代最高気温となる38・4度に達した。

 ただし気象庁によると、この年の7、8月の猛暑は全国的な傾向で、少雨による渇水も深刻化して農作物の被害は1400億円を超えた。8月19日付神戸新聞夕刊は、29日間続いた熱帯夜がようやくストップしたと報じていた。

三田の最新
もっと見る

天気(10月24日)

  • 24℃
  • 19℃
  • 80%

  • 21℃
  • 14℃
  • 90%

  • 24℃
  • 18℃
  • 80%

  • 23℃
  • 17℃
  • 80%

お知らせ