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■子育てのまち 変化の波を越えた先に

 「生徒数が多い藍が、なぜ長坂に吸収されるのか」「小中一貫校の新設など他の選択肢も考えるべきだ」

 今年2月、兵庫県三田市つつじが丘地区で開かれた説明会。住民が次々とマイクを握り、予定時間を大きく超過した。

 昨年末、市教育委員会が示した藍中学校と長坂中学校の統合案は、地元の強い反対を受けた。市教委は4カ月後、案の白紙撤回に追い込まれた。

 藍中に娘が通う40代の父親は当初、統合に賛成だった。「人数が多ければ活気があるし、部活動の選択肢も増える」と考えた。

 だが、市教委が示す「望ましい学校規模」は各学年3~6学級。両校が統合しても早晩、望ましい規模を下回ることは明らかだ。「本当に、この街の未来を考えた案なのか。ビジョンもなく、単なる数合わせだと感じた」。市の施策が、場当たり的に思えてきた。

 例えば、長坂中に自転車で通う場合の通学路は、幅が狭いのに交通量が多い。地元から改善を要望しているが、拡幅工事は遅々として進まない。「明石市長の『火付けてこい』発言は問題やけど、市民のために危険な道路を無くしたいという意欲にすごく共感するんです」と、父親は言った。

     ◇

 1医療機関当たり月2回まで、1回400円。3回目以降は無料-。小中学生の医療費が無料から定額制となり、1年が過ぎた。

 1973年に始まった子ども医療費の助成制度は、拡充と縮減を経て現在の形になった。国の医療保険制度を基に、市が独自に助成対象を広げたのは10年ほど前からだ。

 市内で子育て中の母親に、子ども医療費の負担増について聞いてみた。結果は17人中10人が「将来的に負担は必要」「仕方がない」と受け入れた。40代の母親は「タダといっても元は税金。『無料』は思考力を奪うのでは」という意見だ。

 「他の方法はなかったのか」は4人。4年前に西宮から引っ越してきた母親は「家を建てる時、無料の子ども医療費は意識した。(3年で終わったので)もう少し他で削れなかったのかとは思う」と明かした。

 市は保護者に子ども医療費の負担増を求める一方、全ての市立小学校、幼稚園にエアコンを設置。教育を含めた「子育て環境の充実を図る」とする。

 今年10月には、幼児教育・保育の無償化が始まる。女性の社会進出が進み、子どもを預けたいと考える母親は年々増える。中学校の統合が議論される一方、保育施設は増えている。

 市の人口が減少に転じる中、街の仕組みにも変化の波が押し寄せる。次世代に魅力的な街とは-。市のリーダーには、移り変わる世界への適応力が求められている。(高見雄樹)

【市立中学校の再編】少子化による人口減少を背景に、市教育委員会は昨年12月、八景中と上野台中、長坂中と藍中をそれぞれ統合させる案を公表した。2019年度に住民代表らによる「地域協議会」を立ち上げた後、3~5年後の統合を目指したが、藍中があるつつじが丘地区の住民が猛反発。両校の統合案は白紙撤回された。八景と上野台は統合に向けた動きが進みつつある。

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