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2026年度まで10年間の工事計画で耐震化が進むえるむ橋=福島
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 兵庫県三田市が管理する市内の道路橋(全長2メートル以上)の9割に当たる348本が阪神・淡路大震災前に建設されながら、市は震災から24年を経た今も直下地震を想定した補強をしていないことが市への取材で分かった。唯一、耐震診断・工事を進めているのが、県指定の緊急輸送路としてJR新三田駅近くの武庫川を渡る「えるむ橋」だ。その他の橋は地震時に損壊する恐れもあるが、緊縮財政の折、老朽化した橋の修繕に追われ、手が回っていない。限られた予算内で何を優先するか-。18日で大阪北部地震の発生から1年となった。(門田晋一)

 市域には明確な活断層が見つかっていないが、県は堆積層に埋もれるなどした「伏在断層」が複数ある恐れを指摘し、ひとたび動けば最大震度6強の地震が起きると試算する。

 市の道路橋は372本あり、武庫川や支流の羽束川、青野川に架けるほか、道路上をまたがせるものもある。その多さは丹波篠山市(826本)や尼崎市(721本)、赤穂市(393本)に次ぐ県内22番目。

 道路橋を巡っては阪神・淡路で甚大な被害を受けたことから、翌年の1996年、国土交通省が直下地震の想定を加えて橋の耐震基準を変更。三田では348本が震災前に造られ、市は「建設時には横揺れの想定しかなかった」としつつ、耐震診断はえるむ橋を除いてできていないという。

 えるむ橋は緊急輸送路で市が唯一管理する道路橋として、2017年度から6億円を投じて10年計画で耐震化工事を進める。ただ、緊急輸送路をまたぐ道路橋24本は手付かずの状態。こうした橋は国から21年度までに耐震化計画を策定するよう求められているが、追い付いていないという。

 一方、市が指定する「災害時重要路線」でも河川に架かる道路橋が5本あり、武庫川大橋(05年完成)以外は阪神・淡路前の建設で耐震補強は手付かずになっている。

 市域の道路橋は年々老朽化しており、市は長寿命化に向けた修繕などに19年度、約3億5千万円を予算計上するなど、財政負担が重くのしかかる。

 「日々のパトロールで安全性は保っているが、大地震で橋が落ち、陸の孤島になる地域もあるかもしれない」と担当者。「巨大地震が起こる可能性は低いと考えているが、えるむ橋の工事が完了し次第、早急に他の橋の耐震化を図りたい」としている。

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