三田

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親子が古代米の手植えを楽しむ棚田の奥に里山が広がる。開園以来、手つかずになっていた=有馬富士公園
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親子が古代米の手植えを楽しむ棚田の奥に里山が広がる。開園以来、手つかずになっていた=有馬富士公園

 兵庫県三田市福島の県立有馬富士公園にある「里山棚田エリア」内の里山が荒廃し、管理する県などが再生を目指し、30日から連続講座「ありまふじ里山勉強会」を開く。県は2001年の開園以来、この里山を活用しておらず、本格的な整備もしてこなかった。参加者は識者らから森林について学び、間伐への理解を深めた後、9月から里山へ通じる遊歩道を整える。講座を通じて活用策を考えてもらうという。(山脇未菜美)

 公園内のかやぶき民家近くに5段の棚田があり、最上段の奥にコナラやアベマキの植わる森林が広がる。かつて住民が管理する里山だったが、いつしか手つかずになり、竹も伸び放題になった影響で棚田の最上段は使えない状態に。遊歩道は人が踏み入ることさえ難しくなった。

 近年は台風や大雨で倒木が増えているが、重機が入れないため、今も一部は取り出せていない。周辺に落ちてくる恐れもあるとして18年2月、県や市、人と自然の博物館などでつくる「有馬富士公園運営協議会」で再生策が議題になった。その結果、里山の活用策は行政主導で決めるのでなく、市民の声を聞いて進める方針が決まったという。

 里山再生には間伐が有効とされる。ただ、樹齢の長い木は伐採後に伸びない恐れもあり、景観が変わりかねないという慎重論も。同公園が調査したところ、伐採しても成長すると分かり講座の開講に踏み切った。

 講座は計5回それぞれ定員20人で、参加者はいずれも同公園パークセンターに集合する。30日には人と自然の博物館の石田弘明主任研究員(植物生態学)から植物の特性を見て木を切り、森を育てる大切さを学ぶ。

 7月28日は伐採した木材の有効利用について学習。大阪府豊能町で里山保全に取り組む団体を訪ね、間伐材で作る炭「菊炭」を見学する。その上で9月15日、10月27日、11月24日に里山への遊歩道を手作業で整える。

 単体でも受講でき、各回1週間前までに申し込みが必要。無料。同公園管理事務所TEL079・562・3040

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