三田

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今年も鮮やかなハナショウブが開き始めたものの1年間の休園になる「花しょうぶ園」=三田市永沢寺
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今年も鮮やかなハナショウブが開き始めたものの1年間の休園になる「花しょうぶ園」=三田市永沢寺

 兵庫県内有数の観光地でハナショウブ300万本が植わる同県三田市永沢寺の「花しょうぶ園」が、見頃となる6月に休園することが分かった。ハナショウブの管理には費用と手間がかかることから、関西各地では近年、閉鎖する観光園が後を絶たない。営業開始から40年を経て5年前から花が小さくなり、発色も悪くなってきており、花の株や土の大部分を入れ替えて来年の再開を目指す。(門田晋一)

 3本植えると翌年は9本、2年後は27本、3年後は81本…。

 毎年3倍ずつ株が増えていくハナショウブは一定の数で美しさを保つため、定期的に株を減らして植え替えなければならない。根を掘り起こし、茎を傷つけないように株を手で小さくする。株を痛める恐れがあり、除草も機械は使わない。

 園長の和田良三さん(78)によると、休園に至った理由の一つは東日本大震災だった。掘り起こし作業などを任せていた派遣労働者たちが被災地での復興事業に出向き、十分な人手を確保できなくなった。土の栄養バランスが崩れ、うまく育たない連作障害にも陥った。

 1972年ごろに静岡県掛川市の加茂花菖蒲園(現加茂荘花鳥園)などを巡り、その美しさに感動したという和田さん。当時は関西で城北公園(大阪市)や須磨離宮公園(神戸市須磨区)しかハナショウブ園はなく、休耕田を整備し、50万本を植えて75年に開業した。89年には年間20万人が訪れるようになった。

 「よい花が咲かない。土からやり直さないと」。ここ数年、花の状態が悪化する中、昨年8月ごろに本格的な土壌改良を決断した。新しい植物への植え替えも考えたが「40年も続けて簡単には変えられない。自慢のハナショウブを見てもらいたい」と笑顔を見せる。

 休園中も園内の「そば道場」は営業し、ハナショウブは一部鑑賞できる。和田さんは「来年、再来年と色彩が増す園内を期待してほしい」と話している。

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