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特撮への憧れ投影 陶磁と金属の「自刻像」作品展

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更新日:2019年05月25日

  • 大小のパーツを組み合わせた新作「おさむ人間」=加古川市

  • 新作の横に立つ美術家高田治さん=加古川市

  • 金属で制作した旧作と高田さん(2018年撮影)

 人体をモチーフに立体アートを手掛ける美術家高田(たかた)治さん(34)=兵庫県加古川市=による作品展「金属と土とおさむ」が27日から、大阪市中央区東心斎橋1のMU東心斎橋画廊で開かれる。鉄やアルミニウムで金属彫刻を制作してきたが、今回の出品作は陶磁製パーツも組み合わせて構成する。(堀井正純)
 加古川市出身。宝塚造形芸術大(現宝塚大)大学院で彫刻を学んだ。具象による人物像を中心に制作してきたが、自分自身に関心があり、多くの作品で自らを題材にして表現してきた。いわゆる自刻像。「知り合いに『どんだけ自分が好きやねん』と笑われる」と苦笑する。
 とはいえ「不器用で、リアルな表現は苦手」といい、彫像は自らに似せた再現表現とはほど遠い。また、幼少期から「仮面ライダー」など特撮ヒーローが好きでその憧れを作品へ投影する。金属による巨大で強靱(きょうじん)な肉体の造形は迫力があり、重量感もたっぷりだ。
 陶芸を独学し、昨年から顔や胸、背中などのパーツに焼き物を用いたユニークな作品作りに挑む。作品の骨組みは溶接した金属。そこに焼き上げた赤や青、黄などカラフルな陶製・磁製のパーツ数十個を配して組み立てていく。
 作品展には、大小の新作約20点を出品。「34歳のおさむ(春2)」は、高さ2・3メートルの大作で、等身大をかなり上回るサイズ。青・赤2体の立像が一対となっている。赤と青の色使いは、同じ配色でデザインされた特撮ヒーロー「人造人間キカイダー」のイメージという。作品にはパーツが欠落した部位もあるが、「人間もキカイダーも不完全な存在。ないところは想像してもらいたい」と話す。
 新作の手や脚は脱力したように下がり、自在に動き出す前のロボットのよう。不思議な存在感や魅力がある。
 頭で作るのではなく、手を動かし、作りながら考えるタイプ。自らの求める形を探り、作品と格闘を続ける。「白いカンバスが怖いという画家がいるがよく分かる。制作の9割は苦痛」と打ち明ける。「でも、作りたいものを作ってきた。本当に満足できる作品をいつか作りたい」
 同展は6月8日まで。日曜休廊。入場無料。同画廊TEL06・4963・2103

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