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稲見酒造が製造した高濃度エタノール「AOI70」=稲見酒造
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稲見酒造が製造した高濃度エタノール「AOI70」=稲見酒造

 日本酒「葵鶴」で知られる稲見酒造(兵庫県三木市芝町)が、手指用の消毒液として使える高濃度エタノールの商品「AOI70」を開発した。新型コロナウイルスの感染拡大による消毒液の不足を補うため、市役所や医療機関に優先して納入。急を要する場所に行き渡れば、市販も始めるという。(大橋凜太郎)

 消毒液の不足を受け、厚生労働省はアルコール度数が高い酒などを手指の消毒に代用できるとする事務連絡を出している。国税庁も一定の要件を満たした高濃度エタノール製品の酒税を免除すると通知している。

 感染症の影響で日本酒の消費は冷え込み、同社も厳しい立場に置かれているが、稲見秀穂社長(63)は「地元の酒蔵として役に立ちたい」と高濃度エタノールの商品化を決断。本醸造酒の製造過程で使うアルコールを水で70%まで薄めている。作業は機械を一切使わず行うが、同じく手作業の大吟醸の貯蔵経験が生きた。手間がかかる瓶貯蔵も、スムーズに進められたという。

 5月中旬に完成し、商標の「葵鶴」とアルコール度数を掛けて命名した。まずは市役所に供給したが、医療機関や学校などへの寄付も企画している。販売の手続きなども済ませているが、製造数に限りがあるため、販売方法を検討している。

 価格はまだ定まっていないが、稲見社長は「できる限り手に取りやすい価格にしたい。地域に育ててもらったからには、医療機関をはじめ、困っている所に少しでも多く届けたい」と話していた。

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