三木

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平安時代中期の木造不動明王立像頭部。巻き髪ではなく、両目は開き、口に牙は出ていない=伽耶院
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平安時代中期の木造不動明王立像頭部。巻き髪ではなく、両目は開き、口に牙は出ていない=伽耶院
平安時代後期の木造不動明王立像頭部。左目を閉じ、口には上下に向けて牙が出ている=伽耶院
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平安時代後期の木造不動明王立像頭部。左目を閉じ、口には上下に向けて牙が出ている=伽耶院
木造三宝荒神立像=伽耶院
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木造三宝荒神立像=伽耶院

 兵庫県三木市は、伽耶院(同市志染町大谷)の木造不動明王立像2体と木造三宝荒神立像の計3点を市指定文化財とした。不動明王立像2体のうち、平安時代中期に作成された像は三木市最古級の仏像。三宝荒神は絵画で残ることが多く、彫像は全国でも珍しいという。いずれも指定は15日付で、市指定文化財は計18件となった。(篠原拓真)

 不動明王の1体は高さ91・8センチで平安中期頃、もう1体は74・7センチ、同後期の作成。いずれも頭から台座まで、1本の広葉樹材から彫り出している。

 平安中期の像には、見開いた両目▽上歯で下唇をかみ、牙はない▽髪が逆立ち燃え上がるような「炎髪」▽冠をかぶる-などの特徴がある。前住職の岡本孝道さん(84)は「現在の不動明王像は片目をつぶり、頭髪が巻き髪だが、平安後期以前は、木像のような姿だったようだ」と説明。市の担当者も「異色な点が多い」とし、「天台宗と真言宗から影響を受けた様子もあり、市最古級の仏像として貴重」と話す。

 平安後期の像は、頭髪は垂直に近い角度で巻き髪が立ち上がる。同院所蔵の国重要文化財「木造毘沙門天立像」と大きさや作風が共通。1対をなしていたと考えられ、貴重な遺品と判断されたという。

 木造三宝荒神立像は、室町時代前期の作品と考えられ、針葉樹2本から制作したとみられる。荒神はかまどの神様として知られ、仏像は三つの顔と六つの腕を持つ。市の担当者は「彫刻像は全国に十指に満たず重要」と強調する。

 企画展への出展を機に、木造不動明王立像を調査したところ、古い時代の木像と判明。同院が指定文化財の申請をした。岡本さんは「こんなに古く珍しいとは。今まで以上に大切にしないと」とほほ笑んだ。

 木像は非公開だが、依頼があれば拝観可能という。

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