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兵庫県教育委員会の西田健次郎教育次長(右)に約1万6千人分の署名を手渡す男子高校生=兵庫県庁
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兵庫県教育委員会の西田健次郎教育次長(右)に約1万6千人分の署名を手渡す男子高校生=兵庫県庁

 新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言の対象になったことを受け、兵庫県は、県内全域の県立学校176校を大型連休最終日の5月6日まで休校にすると決めた。決定に至るまで判断は二転三転し、4月3日には「8日再開」と発表。その際、再開に反対する神戸市内の高校生7人がインターネット上で署名活動を始め、2万人分以上が集まった。同様の動きは他県にも広がっている。兵庫ではどんな問題意識がきっかけとなり、どう思いがつながったのか。取り組みを振り返った。(井上 駿)

 「このままでは学校が再開されるかもしれない」

 4月1日、県立高校2年の男子生徒(16)がツイッターに投稿した。何かできることはないかと模索していると、翌2日、衝撃のニュースをスマートフォンで確認した。「県立学校、8日再開へ」

 ツイッターでは、兵庫県が3月3日から続けてきた県立学校の休校措置を変更する判断にほかの高校生も次々と反応。7人がグループを作り、ツイッター上で議論を重ねた。

 「学校内は(密接・密閉・密集の)3密だらけ」「マスクもない環境で生徒が集うのは危険」「高校の学区は広い。いろいろな地域から通う生徒がいる」

 危機感を共有した。「多くの高校生が同じことを考えている」。7人は一人一人の思いを形にしようと、署名活動を決めた。

 感染予防のため自粛が呼び掛けられている中、外に出なくても済むよう、オンライン署名サイト「Change・org(チェンジ・ドット・オーグ)」を活用。3日午前、大型連休最終日までの休校延長を求めてコーナーを開設した。

     ◇

 当初、署名の目標を「千人」と掲げた。しかし、同4日午後、楽天の三木谷浩史会長兼社長(県立明石高出身)が自身のツイッターに「よければ広めていただきたい」と投稿し、さらに爆発的に署名が増えた。

 4、5日の週末で署名は1万6千人を超えた。県は6日午前、「8日再開」の方針を転換し、但馬地域を除く県南部の県立高校について19日までの休校延長を発表。その日の午後、署名を集めた有志4人が兵庫県庁を訪れ、県教委の西田健次郎教育次長に印刷した署名を渡し、思いを伝えた。

 7日、兵庫県など7都府県を対象に、政府が緊急事態宣言を発令した。それを受けて県は休校を、署名で目標にしてきた「大型連休最終日」の5月6日まで延長することを決めた。

 署名は最終的に2万人を超えた。7人は署名サイトにこんな一文を記した。

 「私たちが感謝したい人をもう1人紹介したいと思います。それは、画面の向こうのあなたです。あなたがた一人一人の協力が、この結果を生みました」

 呼び掛けた男子生徒は「大切な人の命を守るためにできることを探した」と振り返り、「同世代にも不要不急の外出をしないよう呼び掛けたい」と話した。

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