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一心に包丁を研ぐ小学6年の河本陽向君=神戸市垂水区
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一心に包丁を研ぐ小学6年の河本陽向君=神戸市垂水区

 神戸市垂水区の塩屋北小6年河本陽向(ひなた)君(11)が山村留学で身に付けた技術で包丁研ぎの依頼を募り、SNS(会員制交流サイト)などで話題となっている。新型コロナウイルスによる休校で空いた時間を活用し、これまで研いだ本数は約140本に上る。「喜んでもらえるのがうれしい。500本を目指したい」と語る。(森下陽介)

 陽向君は昨年3月から1年間、長野県泰阜(やすおか)村に山村留学。留学先では食器や箸など、身の回りの物を自分たちで手作りするのがルールだった。陽向君も集団生活を送りながら、工房を持つ職人から陶芸や木工、刃物の研磨などを教わった。

 3月末に神戸に戻り、友だちに成長した姿を見せようとした矢先、新型コロナで学校が休みに。友人にも会うことができない中、「自分の好きなこと」に打ち込むことを決めた。

 手始めに母親の奈緒さんの包丁を研ぐと、何年も使い込んだ刃は見違えるような切れ味になった。喜ぶ母の姿に「より多くの包丁を研ぎたい」と近所の人に声をかけ、さらに4月22日からはフェイスブックでも「無償で研ぎます」と呼び掛ける。

 のめり込んだ陽向君は、多い日には20本もの包丁を研ぐ。砥石(といし)にもこだわり、刃をチェックする姿は、まるで小さな刀匠。仕上がりが評判を呼び、九州など遠方からも依頼が舞い込むようになった。

 「人の役にたてることがうれしいみたい」と笑う奈緒さん。陽向君は「もっと上達して『ありがとう』の言葉を集めたい」と顔をほころばせた。

 希望者はメール(nao87wo@gmail.com)で申し込める。

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