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バンド「半熟BLOOD」の(左から)将大さん、菜つ美さん、葵さん=神戸市北区山田町下谷上、北神急行電鉄
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バンド「半熟BLOOD」の(左から)将大さん、菜つ美さん、葵さん=神戸市北区山田町下谷上、北神急行電鉄

 神戸市市営化が決まった北神急行電鉄(同市北区山田町下谷上)。その応援ソングを歌う3人組バンド「半熟BLOOD(ブラッド)」が“独り立ち”に向けて意気込んでいる。これまで同電鉄のイベント参加をきっかけに、鉄道ファンも巻き込んで人気を伸ばしてきた。市営化で「北神急行」の名前がなくなる可能性が高いが、メンバーは「(名前がなくなっても)色あせない北神急行の姿を歌で伝え続けたい」と情熱を燃やす。

 メンバーは、ボーカル菜つ美さん(26)=兵庫県川西市▽ベース将大さん(25)=同▽ギター葵さん(25)=京都市-の3人。

 2015年秋、将大さんが在籍していた大学の学園祭に、同電鉄が出展したのがきっかけ。学園祭に訪れた菜つ美さんが、同電鉄のキャラクター「北神弓子」の愛らしさに引かれて展示物を見入っていると、社員から声を掛けられ、曲の制作を依頼された。

 路線のほぼ全てが六甲山を貫くトンネルの同電鉄。「風景がないから歌詞に困った」と菜つ美さんは苦笑いするが、トンネルの長さを生かす作詞に精を出し、北神弓子の応援曲「恋のトンネル」を2016年4月に発表した。イベントで鉄道ファンからも支持を得た。

 17年には、同電鉄の応援曲「トンネルの向こうで待ってる。」を作詞作曲。

 ♬輝く列車に乗ってトンネルくぐって谷上駅 ♬輝く強い想いは加速していつも空回り ♬あぁ、もうすぐで会えるねキラキラの君が ♬トンネルの向こうで待ってる。

 アップテンポのナンバーで、長いトンネルの向こうで待つ恋人に会うため、北神急行に乗る人の恋心を歌った。その後もイベントには毎年参加し、同電鉄との絆は深まっていった。

 こうした縁で、北条鉄道(加西市)▽水間鉄道(大阪府貝塚市)▽和歌山電鉄(和歌山市)▽近江鉄道(滋賀県)-を舞台にしたイベントに呼ばれるように。「ローカル鉄道同士の絆は温かい」と感じたという。

 そんな時に聞いた市営化。飛躍の原点となった北神急行電鉄は会社としてなくなり、名前も消えるかもしれないことに衝撃を受けた。「北神急行がきっかけで、鉄道ファンにも半熟ブラッドを知ってもらえたのに。悲しい」

 それでも、世話になった同電鉄への恩を忘れず、さらなる飛躍を誓う。菜つ美さんは「次はいろいろなローカル線を“旅”して歌いたい。北神急行のある谷上は私たちが『帰る場所』」と力を込めた。

 各曲は動画投稿サイト「ユーチューブ」で聴ける。「半熟BLOODヒメゴトちゃんねる」で検索。(村上晃宏)

【北神急行電鉄】阪急電鉄や神戸電鉄が株主となり、1988年4月に開業。新神戸-谷上間(約7・5キロ)で、起点と終点の2駅を8分で結ぶ。神戸市は今年3月、親会社の阪急電鉄から198億円で譲り受けることで基本合意し、遅くとも2020年10月1日までの市営化を目指す。市営化になった場合、地下鉄西神・山手線の一部として運行される可能性が高いという。

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