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柔らかい曲線が特徴のいすを作った岡田光司さん=神戸市中央区熊内町7
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柔らかい曲線が特徴のいすを作った岡田光司さん=神戸市中央区熊内町7
六甲山の伐採樹の木目などを生かした作品を展示する家具職人ら=神戸市中央区熊内町7
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六甲山の伐採樹の木目などを生かした作品を展示する家具職人ら=神戸市中央区熊内町7
神戸市北区のしあわせの村に保管されている六甲山の伐採樹(提供写真)
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神戸市北区のしあわせの村に保管されている六甲山の伐採樹(提供写真)

 六甲山の森林整備のために伐採された木の一部が、神戸市北区のしあわせの村で保管されているのをご存じだろうか。全国の木材利用の7割を輸入材が占める時代、家具には使いづらいとされてきた地元の木を、職人の手でよみがえらせようと、兵庫県内の家具職人らがいすやアウトドア用ミニテーブルなどを作り、竹中大工道具館(同市中央区熊内町7)で展示している。(広畑千春)

 「座る・くらべる一脚展+2019」。JR九州の豪華列車「ななつ星」のいすを手掛けた同県佐用町の迎山直樹さん(57)や神戸市内に工房を持つ6人ら計15人の家具職人が、年1回近作やテーマごとの作品を発表し、今年で9回目になる。

 六甲山は、まきの材料として木が刈り尽くされ、明治期にははげ山に。再生に向け成長の早い広葉樹が植えられ、伐採を防ぐため手厚い保護が行われた。その一方で、人の手が入らなかったため過密化し、樹勢の衰えや病気が広がった。台風や集中豪雨の際に被害が出るため、市は2012年度に六甲山森林整備戦略を定めて私有林も含めた保全活動に乗り出した。年に40~50ヘクタールを調査、20~30ヘクタールを伐採している。

 市防災課によると、市有林は営利目的には使えず、六甲山は険しい地形のため大半は運び出すことすら難しい。運び出せた数%は、市のPRなどで活用を図っているが、コナラなど「家具材としては身が固くて狂いやすく、暴れやすい」(迎山さん)性質やサイズの問題で、製材しても歩留まりが悪かったという。

 「だからこそ、僕らのような小規模木工家の出番だと思った」と迎山さん。「通常は使い物にならない虫食い材も、作家がその風合いを生かせば唯一無二の作品になる」と、材料を選んで乾燥させ、家具や割れた端材の表情を生かしたアクセサリーなど、思い思いの作品を仕上げた。

 子ども用いすを作った岡田光司さん(54)は同市北区の出身。小さい頃から祖父と六甲山に登ったといい、「作品を作りながらあの頃の木が育ったのかもと、いろんなことがよみがえってきた。子どもたちや未来に伝えられる使い方を提案できれば」と話す。

 展示は16日まで。午前9時半~午後4時半(入館は同4時まで)、無料。TEL078・242・0216

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