神戸

  • 印刷
絵本を紹介する吉田利康さんと恵子さん=西宮市高松町
拡大
絵本を紹介する吉田利康さんと恵子さん=西宮市高松町

 末期がんの患者らが暮らす兵庫県内初のホームホスピス「神戸なごみの家」を舞台にした絵本を同県西宮市の随筆家、吉田利康さん(70)とイラストレーターの恵子さん(57)夫妻が出版した。なごみの家でともに暮らした犬の「姫」を主人公に、最期の場所で生きる人々の日常を描いている。(紺野大樹)

 利康さんは前妻を急性骨髄性白血病で、恵子さんは前夫を食道がんで亡くした。2人は再婚後、NPO法人アットホームホスピスを設立。これまでに利康さんが前妻をみとった経験や、がんをテーマにした絵本を手がけている。

 今回は2009年、神戸市長田区に開設された「神戸なごみの家 雲雀ケ丘」が舞台。運営するNPO法人「神戸なごみの家」の理事長松本京子さんと話し、オープンから10年に合わせて絵本の出版が決まった。同法人は現在、長田、兵庫区で計3軒のホームを運営している。

 絵本のタイトルは「ここに暮らす-姫ちゃんはなごみの家のお姫さま」。物語は、17年12月に死ぬまでなごみの家で暮らしたボーダーコリーの「姫」の視線で日々の暮らしを紹介する。テーブルを囲んでお好み焼きを食べる入居者の周りを歩き、昼寝をする女性の足元にうずくまる姫。ゆっくりと過ぎる時間の中、穏やかに最期を迎える入居者の姿も描いている。

 「犬を主人公にすれば、興味を持ってくれる人も増えるのではと考えた。多くの人に手に取ってもらいたい」と利康さん。恵子さんは「介護を続けていて大変だという人もいると思う。絵本をきっかけにホームホスピスという場所があるんだよ、と知ってもらいたい」と話す。

 1冊1500円(税別)。吉田さん夫婦が運営する「いびら工房」TEL0798・65・2201(ファクス同じ)

神戸の最新
もっと見る

天気(8月24日)

  • 29℃
  • 24℃
  • 30%

  • 32℃
  • 22℃
  • 20%

  • 30℃
  • 24℃
  • 50%

  • 31℃
  • 22℃
  • 40%

お知らせ