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ピッキング高速自動化 伊東電機が新システム開発

2020.03.25
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自動で商品を取り出してトレイに載せる新システム=加西市朝妻町、伊東電機

自動で商品を取り出してトレイに載せる新システム=加西市朝妻町、伊東電機

 搬送機器メーカーの伊東電機(兵庫県加西市)は、物流センターで商品を取り出し、所定の場所に集める「ピッキング」を、高速自動化した新システムを開発した。1時間当たり最大1万個を処理する能力があり、人手不足が深刻化する中小規模の物流センターでの業務を効率化できるという。(森 信弘)

 物流業界では、インターネット通販の普及で配送荷物が増大する一方、荷物の搬出入や仕分けを行う物流センターは慢性的な人手不足に直面している。また、売り場を確保するために大量の在庫を抱えない小規模な店舗が増えて配送の多頻度・小口化が進み、ピッキング作業の負担は増しているという。

 新システムは、自ら駆動するコンベヤー用「モーターローラー」と、コンピューターによる独自の制御技術を融合。取り出した保管商品をコンベアー上のトレーに載せて所定の場所に移す。約20種類の大きさに対応しており、手作業に充てる人員はほぼ不要になる。

 人の腕に似た動きをする一般的なアーム式ロボットの処理能力(1時間当たり約400個)に比べて25倍のスピードがある。中規模の物流センターに導入する場合の費用は9千万円程度という。

 また同社は、最新システムの展示やテストができる「イノベーションセンター」を本社内に開設した。本格的なショールームとしては、米国とオランダに次いで3カ所目。床面積は約千平方メートルで、同じ建物内にある開発部門と連携して商品化のスピードを速める。

 同社は「大都市から離れた加西で最新の模擬機を見てもらい、世界に情報発信していきたい」としている。