ひょうご経済プラスTOP 経済 「何カ月も持ちこたえられない」新型コロナで飲食業者が大打撃

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「何カ月も持ちこたえられない」新型コロナで飲食業者が大打撃

2020.03.22
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空いた宴会場を使い、仕出し料理を盛り付ける情熱ダイニングの社員ら=神戸市中央区三宮町1

空いた宴会場を使い、仕出し料理を盛り付ける情熱ダイニングの社員ら=神戸市中央区三宮町1

 新型コロナウイルスの感染拡大による外出の自粛が、飲食業者に大打撃となっている。例年なら歓送迎会などでにぎわう時期だが、兵庫県内でもキャンセルが続出。自宅にとどまる高齢者や家族向けの仕出しを本格化させるなど試行錯誤するが、「いつまでこの状態が続くのか。もう何カ月も持ちこたえられない」と、商売の継続を悲観する声も上がる。

 「3月は忘年会シーズンと並ぶ書き入れ時だけに非常に痛い」。創作料理店経営、情熱ダイニング(神戸市中央区)の池原晃喜社長(52)は肩を落とす。

 神戸・三宮を中心に「農家うたげ。」など7店舗を展開する。2月末から宴会のキャンセルが相次ぎ、3月は約100人収容の主力2店舗の売り上げが前年比7~8割減。他の5店舗も半減し、単月の営業赤字を覚悟する。

 空いた宴会場や調理場を活用し、20日からオードブルの仕出しを本格化させた。池原社長は「記念日などに外食気分を味わってもらいたい。収入減を少しでも補えたら」と望みを託す。4月1日からは、料理人の派遣や、手作りマスクの店頭販売も始める。

 飲食や民宿、料理店など約1200軒が加盟する県飲食業生活衛生同業組合(同)によると、2月中旬ごろから新型コロナウイルス関連の相談や問い合わせが増え、直近は1日数十件のペースという。

 内容は、「運転資金が回らない。融資制度を紹介してほしい」など資金繰りに関するものが多い。従業員を休ませ続けられない悩みもある。店によっては、4月までに1軒だけで千人単位のキャンセルが出ている。

 入江眞弘理事長(63)は、「40年ほど業界にいて経験がない異常事態。2、3カ月も続けば、つぶれる店も出るだろう。こんな時こそ『景気づけに一杯』となってほしいけど」と、一刻も早い終息を願うばかりだ。(佐伯竜一、大島光貴)

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