ひょうご経済プラスTOP 経済 「原子力村の常識は一般と乖離している」関電会長、社長辞任で避難女性

経済

「原子力村の常識は一般と乖離している」関電会長、社長辞任で避難女性

2019.10.09
  • 印刷
辞任を決め会見する関西電力の八木誠会長(左)と岩根茂樹社長=10月9日、大阪市福島区、堂島リバーフォーラム

辞任を決め会見する関西電力の八木誠会長(左)と岩根茂樹社長=10月9日、大阪市福島区、堂島リバーフォーラム

 関西電力の八木誠会長と岩根茂樹社長の辞任表明に対し、兵庫県内の関係者からも「当然だ」「体質改善を」などの声が上がった。

 9日の東京株式市場で関電株の終値は前日に比べて30円上昇した。野村証券神戸支店の株価ボードを見つめていた神戸市灘区の80代男性は「辞めるから問題解決というわけではない。実態をクリアにして、信頼を取り戻すことが大事」と指摘。同区の60代男性は「トップが変わるだけでなく、会社の体質そのものを見直す必要がある」と話した。

 一連の金品受領は、原発に過度に依存する関電の体質をあらわにした。

 再生可能エネルギー関連の工事を手掛ける兵庫県内の会社社長は「原発に関して(金銭などの)やり取りはあるだろうと思っていた」と冷めた見方だ。「関電にとって原発の速やかな再稼働は必須事項。問題がこれ以上長引けば、再稼働に水を差すとの見方もあったのでは」と述べた。

 東京電力福島第1原発事故を受け、兵庫県に避難している50代女性は、八木会長らが当初、続投意向だった点に触れ「原子力村の常識は一般と乖離している」と憤る。「原発再稼働は『一部の利権者のため、お金のため』とよく分かった。原子力発電のコストの高さと問題点を広く知ってほしい」と訴えた。(横田良平、中村有沙、小林伸哉)