北播

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多可町役場=兵庫県多可町中区中村町
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多可町役場=兵庫県多可町中区中村町

 2017年5月に兵庫県多可町内の小学5年の女児=当時(10)=が学校でのいじめを原因に自殺した問題で、同町は再発防止に向け27日午前10時から、第三者委員会の再調査報告書を公式ホームページで公開する。一方、町教育委員会は、いじめの未然防止に向けた組織体制づくりなどを盛り込んだ「町いじめ防止対策改善基本計画」を策定した。(長嶺麻子)

 町によると、再調査報告書は全64ページ。これまで学校やPTA、報道機関には全33ページの概要版で内容を説明してきた。昨年6月、再発防止のために遺族側が再調査報告書の全文公開を要望。町は情報公開条例に準じ、個人の特定につながる情報を覆う「マスキング作業」を進めてきたという。掲載は1年間の方針。

 再調査報告書では、いじめが自殺の原因と断定。女児は小学4年から学校で仲間はずれにされつつ、囲い込まれた。調査で分かった具体的な出来事やそれに対し、学校が様子を見守るにとどまっていたなどの問題点を挙げ、組織的な対応の必要性を提言している。

 町教委の基本計画は、第三者による検証委員会が、再調査報告書の提言を基に、町のいじめ防止対策の取り組み状況や問題点を検証。未然防止に向けた組織体制づくりや早期の発見、対応などを盛り込んで今年4月に答申した。各学校で計画内容の共有を図る。

 計画では、いじめは全ての学校で起こり得る人権侵害で、児童・生徒の心身の保護が特に重要であることを基本に据えた。その上で場合によっては暴行や恐喝罪に触れることや、加害者、被害者以外の傍観者が、仲裁者に転換する重要性などを確認している。

 いじめ防止に向けた具体的取り組みとして、子どもがいじめが何かを理解し、対応するためのトレーニングや、生徒指導上の課題として、児童・生徒カルテなどの引き継ぎを掲げる。また、子どもと向き合う時間を確保するため教職員の抱える業務や行事の負担軽減に向け、7月末までに各学校が改善計画を検証委員会に提出するよう求めている。

 計画の取り組み状況については年に2回程度、公開で開く検証委員会で評価し、改善につなげていく。

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