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ボランティアらが作る宅配用の弁当。子どもの安否確認を兼ねているケースもある=加東市社
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ボランティアらが作る宅配用の弁当。子どもの安否確認を兼ねているケースもある=加東市社

 家庭の事情などによって、1人で食事をする子どもをサポートする兵庫県加東市の子ども食堂、NPO法人「ペイフォワード」(日下伸一理事長)が新型コロナウイルス感染症の影響で岐路に立たされている。3月中旬まで毎週末に社福祉センター(加東市社)に集まっていたが、休止に追い込まれた。4月下旬からは弁当の宅配に変更して続けているが、コストも増え「このままでは支援が困難になる」と危機感を募らせる。(中西大二)

 2016年に市内の有志で発足。毎週末に市民らが提供する食材などで調理し、同センターに集まる子どもに振る舞う。兵庫教育大の学生も学習を支援する。発足4年目で開いた子ども食堂は約160回。延べ約2600人が利用した。これほど長く続けた団体は県内でもあまり例がないといい、現在は40人が登録する。

 だが、感染症の拡大で、子どもが集まることが危険と判断し、3月下旬に活動を休止。その後、市内の飲食店が調理場を提供してくれたため、同市社会福祉協議会と弁当の宅配を始めた。今は40人に配る。

 「子どもが元気にしているか不安だった」と黒田正憲副理事長(50)。休校で給食がない上、親が仕事で手が離せなかったり、保育所が預かってくれなかったりするケースも目立ち、弁当の宅配を週3回にした。経費は1週間で約6万3千円とこれまでの4倍に膨らんだ。

 今後の運営には不安がつきまとう。食堂の目的は「子どもの居場所づくり」だが、学校再開後もすぐに集まれるのか、いつから公共施設を利用できるのかも見通せない。コストが増大した運営費も課題で基金を取り崩して充てている。

 団体は10年以上活動を続け、子どもらがボランティアで加わるとのビジョンを描く。黒田副理事長は「コロナに負けてはいられない。子どもや地域の未来のためにも支援の形を考えていきたい」と話している。

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