北播

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新調されたぴかぴかの水引幕をじっくり見る子どもたち=加西市北条町東高室
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新調されたぴかぴかの水引幕をじっくり見る子どもたち=加西市北条町東高室
浦島太郎を描いて、明治期に作られた水引幕=加西市北条町東高室
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浦島太郎を描いて、明治期に作られた水引幕=加西市北条町東高室

 兵庫県加西市北条町東高室の屋台に使われる水引幕が約150年ぶりに新調され、22日、地域住民らにお披露目された。来月に予定されていた同市の「北条節句祭り」の屋台練りは、新型コロナウイルスの影響で中止となったが、住民らは「次の100年も大切に使っていきたい」と思いを新たにした。(長嶺麻子)

 東高室地区の水引幕は明治期に作られたという。亀に乗った浦島太郎と、竜に乗った乙姫の図柄で、姫路市内の刺しゅう専門店に持ち込み、同じ図柄にしてもらった。他地域では武将の図柄が多いが、同地区はかつて、播州歌舞伎の役者が多かったせいか、粋を重視したとみられるという。

 水引幕の大きさは縦約1メートル、横約5メートル。フェルト地に金糸をぜいたくに縫い込んでいる。竜の牙には、今では手に入らない象牙、目はガラス細工。制作期間は1年近くで、自治会の役員らが時折、現場の様子を確認しに行っては、浦島太郎の表情などを細部まで調整してきた。

 新調は10年前から自治会の課題に挙がっていた。新調事業に携わった高校教諭山下孝生さん(52)は「伝統をどう再現していくか神経を使った。しっかり守っていきたい」と語り、区長の中野勝則さん(68)は「屋台を引くことはかなわなかったが、来年こそは皆さんに盛大に披露したい」と話していた。

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