北播

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鋳型中子の工場で完成したばかりのスズ製の酒器=小野市万勝寺町
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鋳型中子の工場で完成したばかりのスズ製の酒器=小野市万勝寺町
スズ製酒器を手にする「藤原」の藤原克弘社長=小野市万勝寺町
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スズ製酒器を手にする「藤原」の藤原克弘社長=小野市万勝寺町

 左党好みの器で乾杯-。兵庫県小野市万勝寺町の製造業「藤原」が鋳造技術などを使い、スズ製の酒器を作った。スズは熱伝導に優れ、熱かんならほんのりと温かいまま、冷やならきゅっと冷たいままの酒を味わえることから左党には人気が高い。またその特性から殺菌や鮮度を保持する機能があるといわれる。藤原克弘社長(63)=同県加東市=は「口当たりも良く、味がよりまろやかになる」と話し、23日に加東市社、社中央公園ステラパークで開かれる「加東市山田錦乾杯まつり」でお披露目する。(中西大二)

 同社は10年前に加東市で設立され、5年前に小野市へ移った。鋳型の中にはめ込む砂型「鋳型中子」を製造し、主に油圧バルブや鉄道の部品などを出荷する。

 仕事場は小野に移したが、藤原社長は生まれ育ちも加東市で大の日本酒好き。会社設立前から鋳型中子製造に携わり、山田錦の古里に住んでいるからには、培った技術で左党をうならせるスズ製のぐいのみを作りたいと思っていた。

 部品製造を得意とする同社だが、長男で専務の弘三さん(39)も完成品を直接手に取り、顧客に喜んでもらえる商品を手掛けたいとの思いがあった。「何より若い従業員に一貫したものづくりの面白さを感じてもらう良い機会」と今春、社を挙げて酒器製造に取り掛かった。

 工程はほぼ全て手作業で行うほか、酒器の原形となる鋳型も同社で製造するなどこだわりを見せた。鉄鍋に入ったスズを約280度で加熱。溶けたスズをひしゃくですくい、コップ型の中子が入った鋳型に注ぐ。スズは約1分で固まり、中子を取り除くと銀色に輝く酒器が出来上がる。

 重さは約200グラム。これに磨きをかけて光沢を出したり表面に彫刻を施したりするなど今後、改良を重ねるという。価格は5千~7千円と少し高めだが、「一生、使い続けることができる」と藤原社長。「銘酒がそろう会場で、腕によりをかけた酒器で酒の味を試してもらいたい」と期待する。同社TEL0794・64・5588

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