北播

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森信弘
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森信弘

 勇ましい言葉を並べつつも、両親への思いがあふれる。太平洋戦争末期、兵庫県加西市の鶉野飛行場で編成された神風特攻隊「白鷺隊」の遺書・遺詠集を読んだ。

 鶉野平和祈念の碑苑保存会が編集し、加西市が発行。あとがきには「今の価値観で彼らを批判することは許されない」と書かれている。確かに彼らを悪く言うべきではないだろう。

 ただ、特攻を進めた指導者や指揮官の責任は見過ごせない。旧日本軍の特攻は陸海空で行われ、航空特攻だけでも約4千人が亡くなったとされる。白鷺隊で2度出撃し、生き残った桑原敬一さんは「特攻の志願は事実上の強制だった。人の命が下っ端ほど軽く扱われることを実感した」と振り返る。

 「死にたくない」と言い残して散った隊員もいるという。遺書には残せなかった、そんな思いにも想像を広げたい。(森 信弘)

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