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「いじめの根絶」をテーマに開かれた教職員研修会=多可町中区中村町、ベルディーホール
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「いじめの根絶」をテーマに開かれた教職員研修会=多可町中区中村町、ベルディーホール

 兵庫県多可町内で2017年5月、小学5年の女児が自殺する重大な事態が起きたことを受け、同町教育委員会は14日、町内8小中学校の全教職員を対象に研修会を開いた。いじめとの関連を再調査した第三者委員会で、委員長を務めた吉田竜一弁護士が「いじめを根絶するために」と題し、約170人の教職員に語った。

 同委員会は今年3月末、「自殺の最大の要因はいじめ」と認定する報告書を答申した。研修会の冒頭、岸原章教育長が「学校は子どもの命を預かる場。事態の深刻さに気付かず、見守るだけにとどまった事実を受け止め、再発防止に向け組織で対応したい」とした。

 吉田弁護士は、女児が学校のグループ内で置かれた立場に触れ、「仲間外れは日常的なトラブルと見過ごされがちだが、暴力よりダメージを与える手段でもある」と指摘。女児が仲間外れと同時に囲い込まれ、孤立化と無力化を加速した過程を「会社で“退職部屋”に隔離して何もさせないのと似ている」と、労働問題を例に理解を促した。

 また、「学校側は友だちアンケートやストレスチェック、ほかの児童からの指摘でいじめに気付き得た。反応できなかったのは大問題」と強調。「被害を表情に出さない子もいる。我慢している児童の苦痛や疲弊が把握できるよう感度を高めるべきだ」と訴えた。

 最後に、「暴力やハラスメントがまん延する社会で、学校でいじめがなくなるはずがない。社会全体の取り組みも必要不可欠」と締めくくった。(長嶺麻子)

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