姫路

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山肌が燃えた火災現場。約15ヘクタールを焼失した=姫路市飾東町
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山肌が燃えた火災現場。約15ヘクタールを焼失した=姫路市飾東町
上空からヘリを使って行われた消火活動=14日夕(姫路市飾東町)
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上空からヘリを使って行われた消火活動=14日夕(姫路市飾東町)
現場を調べる捜査関係者ら。野焼きの火はこの付近から燃え移り、山頂にまで達した=姫路市飾東町
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現場を調べる捜査関係者ら。野焼きの火はこの付近から燃え移り、山頂にまで達した=姫路市飾東町
現場を調べる捜査関係者ら。野焼きの火はこの付近から燃え移り、山頂にまで達した=姫路市飾東町
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現場を調べる捜査関係者ら。野焼きの火はこの付近から燃え移り、山頂にまで達した=姫路市飾東町

 5月14日午後3時半ごろ、兵庫県姫路市消防局に「草焼きの火が山の上に燃え広がった」と119番があった。現場は姫路市飾東町の山林で、約40時間後の16日朝、約15ヘクタールを焼いて鎮火した。市消防局と姫路署によると、付近の田畑で地域の営農組合が草などを焼いていたといい、その火が山に燃え移ったとみて調べる。(5月15、16、17日付姫路版、15日付夕刊より)

 姫路市消防局などへの取材によると、14日は数人の地域住民が山の南側にある田んぼで雑草などを集めて燃やしていた。そこへ南風が吹き、火の粉が山肌へ飛んだとみられる。

 当時、姫路市には乾燥注意報が発令されていた。午前10時ごろになると、朝早い時間帯に比べて風もやや強まった。だが、バケツや水道ホースなど、万が一を想定した消火準備は十分に整っていなかったという。

 消火活動に当たった隊員の一人は「ホースを持ちながら草や木をかき分けているうちに、火は勢いを増していった」と証言する。県や神戸市、大阪市からも消防防災ヘリコプターが出動して上空から放水したが、結果的に火は標高約200メートルの山頂を超え、北側の一部にまで広がった。

 さらに捜査関係者は、風や乾燥以外の要因も指摘する。現場は普段、人が立ち入ることのない山林。「地面に積もった大量の落ち葉なども火の勢いを強めた可能性がある」とみる。

     ◇

 姫路市消防局が管内(同市と神崎郡3町)で発生した火災についてまとめた統計に、気になるデータがある。出火原因だ。

 かつては放火がトップとなる年が多く、野焼きを含む「たき火・焼却火」は10%台前半だった。ところが2016年以降はたき火・焼却火が1位となり、割合も17年は25・1%(47件)、最新の統計がある18年も21・7%(39件)と連続で2割を超えた。暫定的にまとめた今年1~4月の火災でも11件がそれに該当し、原因が特定されている41件(5月22日時点)の約4分の1を占める。

 ちなみに、18年のたき火・焼却火による火災について燃え広がった要因を詳しく分析すると、「監視を怠る」「風の中での火気の取り扱い」が合わせてほぼ半数という結果だった。

 田植えシーズンを迎え、播磨地域でも各所で野焼きをする光景を多く見掛けるようになった。農業を営む上で野焼きは必要との声も根強い。

 姫路東消防署の小松稔副署長は「強風時や乾燥注意報が出ているときは山裾でのあぜ焼きを控えてほしい」とした上で、「焼く際は水を張ったバケツや水道ホースなどをそばに置き、目を離さないこと。しっかり水をかけて消火し、その後も定期的に火が広がっていないか確認してほしい」と注意を呼び掛けている。(山本 晃)

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