姫路

  • 印刷
笑顔で接客する松本恵美子さん。「学生だった常連さんが子どもを連れて店に来てくれたことも」=姫路市駅前町
拡大
笑顔で接客する松本恵美子さん。「学生だった常連さんが子どもを連れて店に来てくれたことも」=姫路市駅前町
名物「明石焼風たこ焼き」をほおばるファンら=姫路市駅前町
拡大
名物「明石焼風たこ焼き」をほおばるファンら=姫路市駅前町

 たこ焼きにソースを付け、だし汁にくぐらせて味わう「明石焼風たこ焼き」。その元祖として姫路駅前(兵庫県姫路市)に60年以上店を構え、多くの市民に愛されてきた「姫路タコピア」(地下街グランフェスタ内)が屋号を「-タコピィ」に変更し、約2カ月半の改装を経て再スタートを切った。長年店に立ち、もう一つの“名物”とも言われる松本恵美子さん(79)は「姫路に来たらおばちゃんに顔を見せに来て」と笑顔で呼び掛ける。

 店は1959年、建て替え前の姫路駅ビル地下にオープンした。明石と大阪で研修を受けた創業者が「明石焼きとたこ焼きのいいとこどりを」と、テーブルにソースを置いたところ、お客さんがソースを塗ったたこ焼きをだし汁に浸して食べ始めた。これが市民の間に広がり、いつしか姫路流の食べ方として定着したという。

 こだわってきたのは、ずばり「だし」。既製品は使わず、かつお節は4種類をブレンドして抽出する。「まろやかで、いくつでも食べられる」味に仕立て、注文が一日1500食以上に上ったことも。姫路のご当地グルメとしてガイドブックに紹介されたり、姫路城マラソンでだし汁がランナーらに振る舞われたりしたこともあった。

 昨年10月に支配人が亡くなったが、店舗の運営をまねき食品(同市北条)のグループ会社が引き継ぐことが程なく決定。屋号こそ変わったものの、松本さんは「タコピアの『ア』が『ィ』に一つ変わっただけ。レシピや調理器具はずっとそのまま」と胸を張り、調理場で伝統の味を守り続ける。

 3月下旬のリニューアル初日、姫路市の女性(68)は3世代で訪れた。今は大阪府松原市に住む娘(45)は「(改装で閉店したと聞き)しばらく食べられないと思っていただけにうれしい。これを食べると『姫路に帰ってきた』と感じる」。小学6年の女児(11)も「ソースをたっぷり塗るのがおいしい」と笑顔で口に運んだ。

 「明石焼風たこ焼」は10個入りで税込み450円。ほかに、いか焼きや姫路おでん、オムライスなどもある。午前10時~午後8時。姫路タコピィTEL079・221・3657

(山本 晃)

姫路の最新
もっと見る

天気(6月5日)

  • 28℃
  • ---℃
  • 30%

  • 32℃
  • ---℃
  • 30%

  • 31℃
  • ---℃
  • 20%

  • 33℃
  • ---℃
  • 30%

お知らせ