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「書くことで若々しい老いを楽しんでます」と話す落山泰彦さん=芦屋市
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「書くことで若々しい老いを楽しんでます」と話す落山泰彦さん=芦屋市

 兵庫県神河町出身の俳人、エッセイスト落山泰彦さん(81)=同県芦屋市=が、「石」をテーマにした作品集「石を訪ねて三千里」を出版した。一昨年に刊行した「石語り人語り」の姉妹編。古里播磨から始まった石を巡る旅は、韓国や中国、エジプトにまで及び、独自のユーモアをたたえた語り物に仕上がっている。(平松正子)

 落山さんは福崎高校、関西学院大学卒。帝国電機製作所(同県たつの市)を62歳で退職後、文筆活動を本格化させた。詩人で文芸評論家の倉橋健一さんに学び、俳句やエッセーのほか、童話、紀行文、短編小説などを幅広く執筆してきた。

 石に関心を持ち始めたのは小学生の頃。近くの猪篠川で毎日のように遊び、「石と共に育ってきた」と振り返る。文筆生活に入り、多岐にわたる創作を5冊にまとめた後、テーマを一つに絞ろうと考えた時に、石への愛着がよみがえってきたという。

 「石語り-」は、姫路に伝わる石の雨を降らせるキツネの伝説や、民俗学者柳田国男も採話した「長崎の魚石」などを基に、独自の物語に再構成して収録。中国の雲が湧く石や韓国・済州島の龍頭岩、エジプトのロゼッタストーンにまつわる話もある。

 続く「石を訪ねて-」は、前著で書ききれなかった中国や韓国への旅を中心にまとめた。さらに、奈良県明日香村の石舞台や高松塚古墳を踏査したり、縄文人や弥生人と石との関わりを掘り下げたりして、考古学的な見地からも石について考察。巻末には幻想小説「石になった男」も収めた。

 落山さんは「旅が好きで25カ国ほど訪ねたが、至る所で印象深い石との出合いがあった。石は時代を超えて生き続け、民話や伝説に語られた石が今に残っている。興味は尽きない」と話す。

 いずれも澪標刊。「石語り-」は2200円、「石を訪ねて-」は2420円。

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