姫路

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宿泊客の減少に頭を悩ませるホテル「クレール日笠」の原聡社長=姫路市十二所前町
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宿泊客の減少に頭を悩ませるホテル「クレール日笠」の原聡社長=姫路市十二所前町
姫路商工会議所が設置した企業向けの経営相談窓口=姫路市下寺町
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姫路商工会議所が設置した企業向けの経営相談窓口=姫路市下寺町

 新型コロナウイルスの感染拡大で、兵庫県姫路市内の企業も大きな影響を受けている。観光客の減少や自粛ムードが逆風となり、宿泊業や飲食業は大ダメージ。物流の停滞により、建設業からも不安の声が上がる。姫路商工会議所は実態把握に向け緊急調査を進めている。

 「自粛ムードは東日本大震災のときより強いかもしれない」。60年以上続くホテル「クレール日笠」=同市十二所前町=の原聡社長が表情を曇らせる。

 2月26日に発表された政府のイベント自粛要請を境にキャンセルが急増した。例年、行楽シーズンに入る3~4月の休日は8割以上の部屋が埋まるが、今年は既に予約の5~6割が消えたという。

 「PRを頑張っても、観光客が来るようなムードではなさそう。今は終息後に売り上げを取り戻せるよう準備するしかない」。市内のホテルや旅館20軒が加盟する組合の会長として、同業者支援や政治家への要望に奔走する。

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 感染拡大は幅広い産業に影を落としている。ホテルや飲食店に鮮魚を卸す「姫路魚類」(同市延末)は、自粛ムードの影響で宴会や会合のキャンセルが相次いだため、3月に入っての売り上げは前年比25%の減少。会社を置く市中央卸売市場の競り場も閑散としている。担当者は「学校給食が止まり青果も厳しいと聞いた。仕入れは抑えざるを得ないが、先が見えないのは困る」と声を落とす。

 土木・建築事業を手掛ける「阿比野建設」(同市広畑区正門通4)。阿比野剛社長は「トイレや洗面台などの衛生設備が中国から届かないため、集合住宅の納期が間に合わない」と明かす。一部の建築資材の輸入にも影響が出ており、「1~2カ月ほど滞れば、今ある在庫ももたない可能性がある」と懸念する。

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 「自動車関連の受注が減少した」(電子機器メーカー)「3~4月のイベントは軒並み中止」(広告会社)「大幅に売り上げが落ちた」(レストラン)-。姫路商工会議所が会員企業に行ったヒアリングの報告には、新型コロナによる影響を悲観する声が並ぶ。

 「個人消費の落ち込みや、中国からのサプライチェーン(部品の調達・供給網)の停滞が大きな影響を与えている」と吉田裕康専務理事。「今後は資金繰りの悪化で倒産する企業が出てくるかもしれない」と危機感をにじませる。

 商議所内に経営相談窓口を開設し、日本政策金融公庫が新設した特別貸付制度や、融資の金利引き下げなどを紹介する。会員企業向けの影響調査も始めており、地元企業の課題やニーズを探る方針だ。(井沢泰斗)

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