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亡き師への思いを込めた生け花を準備していた未生流中山文甫会播州支部の橋本和義支部長(左)ら=福崎町
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亡き師への思いを込めた生け花を準備していた未生流中山文甫会播州支部の橋本和義支部長(左)ら=福崎町

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、兵庫県の姫路・西播地域でも次々とイベントが中止、延期されている。主催者や関係者には、催しを通じて伝えたかったこと、感じてほしかったことがきっとあるはず。そこで、こんなコーナーを始めることにしました。題して「中止、延期イベント ネットで開催」。ほんの一部ですが、この日、この時のために準備を進めてきた皆さんの企画や思いをネットで紹介します。第1弾は、生け花展から。(小林良多)

 展示を計画していたのは未生流中山文甫会播州支部。5年に1度開いており、創立65周年記念も兼ねた今回は、7、8日に姫路市内の会場で会員45人が1点ずつ発表する予定だった。

 「40年間教えを受けた師が昨年急逝したんです。追悼の思いを込めた作品を置きたいと思っていました」

 福崎町の橋本和義支部長(67)=雅号・和甫=の自宅を訪ねると、枯れた流木から青々としたイブキの葉が四方に広がる作品1点を実際に生けてみせてくれた。師とは、全国43支部を束ねる同会会長だった中山景甫さん=享年(84)、芦屋市出身=だ。

 「会長の下で多くの人材が育ったことを表現したかった。展覧会の準備に2年を費やしたので残念ですが、全国の知人から励ましをもらいありがたかった」

 展覧会は通常より大きくて華美な花材や花器を使うことが多く、絶好のスキルアップの機会という。支部が集めた花器を会員に割り当て、各自がデッサンを描いて花材が重複しないよう入念に準備する。

 1月、生花店に100種類以上の花材を注文。業者は温度管理などを行い、花が会期ぴったりに開くよう調整する手はずだった。業者の好意で花材の大半はキャンセルできたが、会場費や備品レンタル代などの数十万円が消えた。

 春の生け花展は使える花の種類も多く華やかだ。会場ではサクラやレンギョウ、マンサク、菜の花が一足早い春爛漫を演出するはずだった。同支部の中田朝代副支部長(72)=雅号・朝甫=は「綿密に準備しても生けるのは当日の一発勝負。だからワクワク、ドキドキするんです。そんな華道の楽しさを若い人に感じてもらう機会をまたつくっていきたい」と決意を話した。(7、8日 ピオレ姫路で開催予定でした。)

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