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70年前の丼鉢を持つ竹田社長(右)と再現した丼鉢を持つ佐藤精機の佐古田倫春さん=姫路市北条
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70年前の丼鉢を持つ竹田社長(右)と再現した丼鉢を持つ佐藤精機の佐古田倫春さん=姫路市北条

 JR姫路駅(兵庫県姫路市)名物の「えきそば」で知られるまねき食品(姫路市北条)で70年前に使用されていた丼鉢が、最先端の技術で再現された。発端はフリーマーケットアプリで偶然、当時の丼鉢が見つかったことだった。同社の竹田典高社長(38)は「昔から親しまれてきたえきそばが、今後も変わらず愛されるように思いを込めた」と話す。

 戦後に誕生したえきそばは1949年、改良の末、小麦粉に弾力を持たせる「かんすい」を入れた中華麺を、和風だしで味わう現在のスタイルが確立。当時は、列車に乗って食べられるように陶器製の丼鉢込みで販売していた。

 今年8月、社員がフリマアプリ「メルカリ」で、当時の物と思われる丼鉢が出品されているのを発見。折しも今年は、えきそば誕生から70周年の節目の年。「記念事業に活用できれば」とすぐに購入した。

 再現を任されたのは宇宙事業にも携わる精密機器メーカー「佐藤精機」(同市余部区、佐藤慎介社長)だ。「未来へ継承したい」との竹田社長の思いをくみ、時代の先端を行く人工木材「ケミカルウッド」を素材に使用。丼鉢の曲線や表面に書かれた「まねき」「うどん」などの文字まで緻密に再現した。

 地元の漆工芸家が仕上げ塗りを行い、完成した丼鉢。竹田社長は「地元の先端技術と伝統工芸で作ったことに意味がある。えきそばと地元のものづくり力が未来に残ればうれしい」と話した。(谷川直生)

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