関西電力の高浜原発1、2号機と美浜原発3号機の再稼働に反対するデモ行進が2日、JR姫路駅前(兵庫県姫路市)で始まった。県内外の約40人が高砂市のJR曽根駅まで約10キロを歩き、原発の危険性を訴えた。
県内の市民団体などでつくる実行委員会が主催。11~12月にかけて計9回のデモ行進を行い、JR姫路駅から大阪市の関西電力本店に向かってリレーする。
デモに先立ち、市民団体「若狭の原発を考える会」の木原壮林さん(76)=京都市=が姫路駅前であいさつ。美浜、高浜原発がいずれも1970年代から運転を開始したことを踏まえ、「政府は原発の40年超え運転は『例外中の例外』と約束していた。ほごにさせてはならない」と訴えた。
参加者はプラカードやのぼりを掲げ、行進した。参加した主婦(54)=姫路市=は「次世代にツケを回さないよう、少しでも多くの人に関心を持ってほしい」と話した。(地道優樹)
