姫路

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丹精込めた木目込み人形を展示している山本榮さん=姫路市林田町
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丹精込めた木目込み人形を展示している山本榮さん=姫路市林田町

 人形や版画、書など多彩な美術品を集めた「蔵の作品展」が、兵庫県姫路市林田町の県重要有形文化財「林田大庄屋旧三木家住宅」で開かれている。太子町の木目込み人形作家・山本榮さん(74)の愛らしい作品や幕末の漢詩人・河野鐵兜の書幅などが、江戸時代から受け継がれた座敷や蔵いっぱいに並ぶ。

 山本さんは「古布に魅せられて」と題し、玄関や表座敷を78体の人形で飾った。明治~昭和初期ごろの着物地を用い、木製の人形本体に布を押し込んで作る。美しくも愁いを帯びた花嫁人形や天真らんまんな無我童子、ユーモラスな十二支の動物などがそろう。

 「ぴったりと合う布が見つかるまでに何年も掛かることがあり、そこが難しく楽しい。そうして仕上げた作品はわが子同然。立派な屋敷に飾られて人形たちもうれしそう」と山本さん。

 奥座敷や離れには、林田藩校「敬業館」教授で、能書家としても知られた河野鐵兜の掛け軸やびょうぶなど46点を展示。新蔵では版画家・大前信也さんが、姫路城や祭り屋台、三木家住宅など、播磨の風物を彫り上げた版画36点を出品している。

 一番奥の米蔵を彩るのは、市民による押し花や折り紙、陶芸作品、古布をリメークしたドレスなど118点。90代の女性が描いた見事なスケッチもあり、地域に根付いた文化の豊かさを感じさせる。

 施設を運営するNPO法人「新風林田」の吉野雪路・事務局長は「手作りの品々を通して心のぬくもりを伝えることで、伝統を受け継ぎつつ、地域の活性化につなげたい」と話している。

 11月4日までの金、土、日、月曜と祝日に公開。午前10時~午後4時。一般310円、高校・大学生210円、小・中学生100円。新風林田TEL079・261・2338

(平松正子)

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