兵庫県姫路市手柄1の灘菊酒造で22日、新酒の初搾りがあった。じっくりと発酵させたもろみを専用の機械で圧搾し、酒蔵にはフルーティーで芳醇な香りが漂った。
新酒造りは、県内産の酒米「五百万石」を使い、9月下旬にスタート。10月の気温と湿度が高かったため、例年よりやや早く発酵が進んだという。
この日は、もろみを詰めた酒袋を搾り機のアルミ板の間に挟み込み、重みでゆっくりと搾り出した。新たに空調設備を導入し、杜氏の川石光佐専務(41)は「風味や香りを逃さず、よりフレッシュな状態を保つことができる」と話す。
「米本来の甘みが出て、程よくすっきりした味わいに仕上がった」と川石専務。26日から同社の直売所と山陽百貨店で販売し、11月2~4日には蔵人が同百貨店で試飲販売会を行う。灘菊酒造TEL079・285・3111
(谷川直生)
