姫路

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いびきの激しさを表すスマートフォンアプリの画面を見せる谷川記者。左がいびき音が大きい手術前
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いびきの激しさを表すスマートフォンアプリの画面を見せる谷川記者。左がいびき音が大きい手術前
重症を示した谷川記者の無呼吸検査結果
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重症を示した谷川記者の無呼吸検査結果
神戸新聞NEXT
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谷川直生記者がへんとう切除手術を受けた製鉄記念広畑病院=姫路市広畑区夢前町3
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谷川直生記者がへんとう切除手術を受けた製鉄記念広畑病院=姫路市広畑区夢前町3
姫路聖マリア病院耳鼻咽喉科部長・小川晃弘医師
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姫路聖マリア病院耳鼻咽喉科部長・小川晃弘医師

 騒音のようないびきと、重度の睡眠時無呼吸症候群(SAS)に悩んでいた。SASは患者が多く、「現代病」とも呼ばれる。治療どころか、病院を受診しない人が大半を占めるのが現状らしいが、放っておくと大きな病気につながるリスクもあるという。根治すべく、2~10日、製鉄記念広畑病院(兵庫県姫路市広畑区夢前町3)に入院し、手術を受けた。その体験や症状の特徴を紹介する。(谷川直生)

 SASにはさまざまな原因がある。私の場合はへんとう肥大が主な要因で、全身麻酔下で肥大した部分を焼いて切除する手術を受けた。手術後、意識がもうろうとした中で見た切除後のへんとうは小さなハンバーグのような形状だった。

 きっかけは家族の指摘だった。いびきがうるさいことは自覚していた。日中に眠くなることも多かった。調べると、いずれもSASの症状に挙げられていた。

 「のどちんこがほかの人より大きいです」。姫路市内の耳鼻咽喉科医院を受診すると、医師にそう告げられた。詳しい状態を調べるため、睡眠中の低酸素回数などを測る検査を受けた。

 睡眠中、無呼吸または低呼吸状態の1時間当たりの合計回数が5回以上の人はSASと診断される。私の結果は40・2回。無呼吸、低呼吸状態にある時間は最長で154秒という驚異的な数字で、重症とされた。

 「若いうちは大丈夫でも年を重ねるごとにしんどくなる」と言われ、手術を受けられる製鉄記念広畑病院へ。同病院で、のどちんこ以上に問題がある、と指摘されたのがへんとうだ。正常状態の写真と見比べると一目瞭然で、喉の奥を隠すように盛り上がっていた。

 手術したのは9月3日。予定通り1時間少々で終わった。大変だったのは当日の夜だ。手術の影響でただでさえ大きなのどちんこがさらに腫れ、サンショウウオがぶら下がったような状態になっていた。眠ろうとあおむけになると、それが喉に詰まってえずいた。

 それから3日ほどは、痛み止めが効いている間に眠り、切れると目が覚める-という日が続いた。次第に腫れが治まり、かさぶたができ、痛みは軽減した。

 入院中は毎日、3食おかゆが食事。飽き飽きしていたら、隣のベッドにいた男性が「若いから足りひんやろ」と、同病院の地元で作られている「ぶどうぱん」をくれた。飲み込むと少し痛みを感じたが、優しい甘さが口の中に広がった。

 さて、手術を経て状態はどう変化したか。いびき音の大きさなどを計測するスマートフォンのアプリで確かめてみると、その差は歴然。就寝中はほぼ終始、静かに眠っていることが分かった。手術から2週間。喉の痛みも引き、安眠できる日々を喜んでいる。

■睡眠時無呼吸症候群 肥満、生活習慣病も原因 姫路聖マリア病院 耳鼻咽喉科部長小川晃弘医師に聞く

 厚生労働省などの調査では、日本人の5人に1人が睡眠時無呼吸症候群(SAS)などの睡眠障害を自覚し、SAS患者は潜在的な人も含め300万人を超えるとされる。その原因は?

 姫路聖マリア病院(姫路市仁豊野)耳鼻咽喉科部長の小川晃弘医師(62)によると、「大人の場合はへんとう肥大のほか、顎の形態的な問題や肥満、生活習慣病などが考えられる」。

 主な症状は、就寝中のいびき▽呼吸の乱れ▽日中の眠気▽集中力の低下-などが挙げられる。睡眠中、狭い気道に空気を送り込もうとして血液中の酸素飽和度が上下を繰り返すため、高血圧や心筋梗塞の原因にもなるという。

 「中等症以下ならマウスピースなどの装着や、適切な睡眠体位を取ることで改善する」と小川医師。重症の場合は、専用の機械を使う持続陽圧呼吸(CPAP)療法や、手術などの外科的治療が望ましいという。予防や症状軽減に向けては「適正体重を維持することや生活習慣を整えることが大切」とする。

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