姫路

  • 印刷
「播磨学特別講座」で日本の祭りについて講演する池内紀さん=2013年7月20日、姫路市新在家本町1
拡大
「播磨学特別講座」で日本の祭りについて講演する池内紀さん=2013年7月20日、姫路市新在家本町1

 「旧名を播磨といった。生きやすく、暮らしいいところなのだ」(「記憶の海辺」)。8月30日に亡くなったドイツ文学者でエッセイストの池内紀さん(享年78)は、著作にも繰り返し兵庫・姫路についてつづるなど、古里に心を寄せ続けた。5日付の新聞などで訃報が伝わると、地元の友人や文学関係者らに悲しみが広がった。

 講演や寄稿を通じて交流のあった姫路文学館学芸員の甲斐史子さんは「播州弁の柔らかな物腰は変わらぬまま、鋭い批判精神を持って発言された。当館にも『詩人の坂本遼や近世文化史の西山松之助をもっと顕彰すべき』と提言をいただき、後に彼らのコーナーを設けた。突然の訃報に驚いたが、葬儀など全て済ませてから公にされたのも池内先生らしい」と懐かしんだ。

 姫路市市民参画部長の平石正彦さん(53)は昨秋、市民フォーラムでの講演依頼のため東京の池内さんを訪ねた。「世界各地を見てきた経験から、姫路の町おこしについてアイデアをいただき、深い郷土愛を感じた。今年2月の開催を前に体調を崩されて講演は実現しなかったが、最後に姫路の話ができたことは貴重な思い出」と話した。

 播磨学研究所所長で、文化誌「BanCul(バンカル)」編集長の中元孝迪さん(79)は姫路西高校の同級生。「8月に届いた原稿では、反骨の政治家・清瀬一郎(夢前町出身)について書いていた。政治的なことには無関心とされてきた池内さんだが、最近は彼流の筆で向き合おうとしていた。無念だ」と惜しんだ。池内さんの遺稿は近く発行される同誌秋号に掲載予定という。(平松正子、伊藤大介)

姫路の最新
もっと見る

天気(10月18日)

  • 22℃
  • 19℃
  • 60%

  • 21℃
  • 14℃
  • 70%

  • 21℃
  • 17℃
  • 60%

  • 21℃
  • 17℃
  • 70%

お知らせ