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初代から三代までの徳田八十吉作品が並ぶ会場=姫路市本町
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初代から三代までの徳田八十吉作品が並ぶ会場=姫路市本町

 巧みな釉薬の配色により、現代陶芸の彩りに新感覚を吹き込んだ九谷焼作家、三代徳田八十吉さん。その没後10年にちなんだ企画展が、兵庫県姫路市本町の三木美術館で開かれている。初代や二代の作品も併せて展示。三代が「耀彩」と呼ばれる独自の技法を確立するまでの流れが見て取れる。(平松正子)

 三代八十吉さん(1933~2009年)は、金沢美術工芸短期大学を中退後、祖父である初代(1873~1956年)に師事。伝統的な釉薬の調合を学んだ。88年に八十吉を襲名。93年に紫綬褒章を受け、97年には人間国宝に認定された。

 耀彩は、九谷五彩(緑、黄、紫、紺青、赤)から赤を省いた4色のみを用い、グラデーションの効果を生かして、色調を変化させる技法。中心から青い光が放たれているかのような大皿、見る角度によって色合いが違って見える球型のつぼなど、三代八十吉さんの作品は文字通り、耀きと彩りに満ちている。

 今展では、古九谷の再現を目指して釉薬研究に打ち込んだ初代、九谷焼の近代化を推進した二代(1907~97年)の仕事も紹介。同じ名を継ぐ3人ながら、見比べるとそれぞれ個性が際立って興味深い。

 学芸員は「三代八十吉氏の作品は、当館創設者の三木茂克がこよなく愛して収集した。多くの方に味わってほしい」と話している。

     ◇

 今年は、東京美術学校が東京芸術大学と改称して70周年にあたることから、同大ゆかりの画家たちの作品を集めた展覧会も同時開催している。

 横山大観「三保乃不二」、佐伯祐三「下落合風景」、荻須高徳「CHARTRES」、東山魁夷「池畔」など、名だたる作家の名品がずらり。姫路出身の尾田龍「バラ」や新井完「石榴と梨」もあり、中央画壇と姫路のつながりも感じられる。

 両展とも11月17日まで。月、火曜休み(祝日は開館)。一般300円、中学生以下無料。同館TEL079・284・8413

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