姫路

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さとうわきこさんの展覧会場。拾ってきた石に彩色して作った動物なども並ぶ=姫路市山野井町
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さとうわきこさんの展覧会場。拾ってきた石に彩色して作った動物なども並ぶ=姫路市山野井町

 絵本作家さとうわきこさんの作品世界を伝える特別展「ばばばあちゃんとあそぼう!」が、兵庫県姫路市山野井町の姫路文学館で開かれている。代表作「ばばばあちゃん」や「せんたくかあちゃん」シリーズの原画のほか、デビューまでの歩みも紹介。登場人物に変身して遊ぶコーナーなど、楽しい仕掛けがいっぱいだ。9月1日まで。

 さとうさんは東京・品川に生まれた。6歳で結核にかかり、療養のため練馬へ転居。武蔵野の自然の中で健康を取り戻し、豊かな感性をはぐくんだ。新聞記者だった父が読み聞かせた詩や物語も、後の創作につながっていく。

 1970年、雑誌「母の友」に発表した「せんたくかあちゃん」がヒットし、作家デビュー。苦労して子どもを育てた母親がモデルだった。77年には「ばばばあちゃん」が同誌に掲載され、今に続くロングセラーに。ほかにも「おつかい」「おりょうりとうさん」「たぬきがいっぱい」など、会場では約30作品、150点の原画が見られる。

 同館の甲斐史子学芸員は「作品の背景には自身が病弱だったことや、大好きな父親と早くに死別した体験がある。『ばばばあちゃん』ではやってはいけない遊びをおばあちゃんが率先してやる。説教じみたところは一切なく、どんでん返しやオチがつくのも特徴。独特のユーモアも、落語好きだった父親の影響でしょう」と指摘する。

 今展は「子どもの頃にどんな本を読みましたか」「将来の夢は?」などの質問に、さとうさんが答える形で構成。家族写真や中・高校時代の日記、詩作品が並ぶ。当時、特に好んだのは米詩人ロバート・フロストの詩「牧場」(阿部知二訳)で、自らも詩人を志していたという。

 展示をより楽しむため、クイズやスタンプラリーを実施。「ばばばあちゃん」の衣装で撮影したり、たらいと洗濯板で「せんたくかあちゃん」ごっこをしたりできるコーナーもある。

 原則月曜休み。一般700円、高校・大学生400円、小・中学生200円。同館TEL079・293・8228

(平松正子)

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