姫路

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おもちゃを診察する吉田清彦さん=姫路市神子岡前3
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おもちゃを診察する吉田清彦さん=姫路市神子岡前3
3千件目記念の認定者らと吉田清彦さん(左)=姫路市神子岡前3
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3千件目記念の認定者らと吉田清彦さん(左)=姫路市神子岡前3

 壊れたおもちゃを修理する面白山おもちゃ病院(兵庫県姫路市神子岡前3、市立面白山児童センター内)への修理依頼が3千件に達し、15日、依頼者に記念の認定証が渡された。同病院が設立された2005年5月から院長を務める吉田清彦さん(83)=同市=は「どんなに汚く、持ってくるのをためらうようなおもちゃでも、気軽に持ってきて」と呼び掛ける。(春元 唯)

 小山の頂にある児童センターに届いたおもちゃを車で取りに行き、自宅に持ち帰って黙々と診察する。ガレージに作った作業場に一度こもると、直るまでなかなか出てこない。だが、動かなくなった理由で最も多い電池の不具合ならあっという間。同センターで修理の仲介をする児童厚生員が「これは無理だろう」とどうしても動かなかったおもちゃが、吉田さんが触った瞬間、息を吹き返すこともある。

 「こういうのしたいんやけどな~」。約20年前、自宅でテレビを見ていると、おもちゃを修理する番組が流れていた。退職して数年後、おもちゃ修理への興味を児童センターに通っていた友人に話したところ、院長を任された。

 おもちゃ修理の経験はなかった。しかし、子どもの頃、空襲で焼け野原になった跡地から歯車を、山からは木を集めて車を作り、坂道を滑って遊んだ。中学を卒業し、自動車部品の会社に約20年間勤めた後、同県たつの市で自動車部品の会社を経営し、66歳で退職するまで働いた。当時から機械をいじるのが好きだった。

 2年前、脳梗塞などで入院した。同センターの岡本恵所長(64)は「立て続けに修理を頼まない方がいいかな」と吉田さんへ連絡するタイミングをうかがっていた。しかし、吉田さんは「依頼があったらすぐに教えて」と、今でも連絡があるたびに同センターへおもちゃを取りに来る。「ボケ防止になるから」とおどけて笑う吉田さんにとって、おもちゃ修理は今や欠かせない生きがいだ。

 修理は初診料100円と実費。月曜日と祝日の翌日は休館。同センターTEL079・294・3345

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