姫路

  • 印刷
市内947カ所のボーリングデータから液状化の危険範囲を計算した西影さん=姫路市
拡大
市内947カ所のボーリングデータから液状化の危険範囲を計算した西影さん=姫路市
西影さんが作成した液状化マップ。赤線より南側の市街地が危険とした
拡大
西影さんが作成した液状化マップ。赤線より南側の市街地が危険とした

 地形や断層について研究してきた元小学校長の西影裕一さん(65)=兵庫県姫路市=が、大地震発生の際、姫路市内で土地が液状化する危険性が高い地域をまとめたマップを6年ぶりに更新した。前回は国道250号より南側で危険度が高いとしていたが、今回は415カ所を加えて計約950カ所のデータで分析。その結果、砂の層によって内陸部でもリスクをはらむ地域があることを指摘した。

 西影さんは日本地震学会の会員で現在は城の西公民館(同市岡町)の館長。市内の小中学校で教員だった頃から約40年にわたって山崎断層や地質について調べてきた。

 1995年の阪神・淡路大震災に起きた大規模な液状化現象に衝撃を受け、防災に役立てようと地盤情報(ボーリングデータ)の収集、分析を始めた。

 2013年に「山崎断層帯と姫路平野」に焦点を当てた冊子を作成。その中で同市や地質調査会社から提供を受けた532カ所のデータを元に液状化が起こりうる危険地域を「液状化マップ」に仕上げた。

 指標としたのは(1)地盤の硬さ(2)地下水の深さ(3)地下の土質構成(砂、砂れき、粘土)-などのデータ。地震の想定は震度6強、マグニチュード(M)7・2で計算した。

 その結果、危険な場所の目安は「地表から10メートル以内に砂の層が4メートルある」「地盤が一定の基準よりも軟らかい」と規定。分析の結果、「危険」となったのは、戦後の埋め立て地が多い国道250号よりほぼ南側の地域だった。ただ海沿いの工場地帯の多くは地盤対策がなされているという。

 今回はその後の6年間で収集したデータを加え、マグニチュードを7・5に変更して分析した。特に広畑や大津、飾磨西部、白浜では「砂の層が厚く地盤が軟らかい」ために国道250号よりも北側の内陸部でも危険な地域があることを示した。一方、網干や余部区などでは砂の層が薄いため、国道よりも北側でも比較的安全と分かった。

 西影さんは「まずは自分の家周辺の地質や地盤を知ることが大切。家を新築したり、建て直したりする時には液状化にも備えてほしい」と呼び掛けている。(地道優樹)

姫路の最新
もっと見る

天気(7月23日)

  • 31℃
  • 25℃
  • 30%

  • 32℃
  • 24℃
  • 30%

  • 31℃
  • 25℃
  • 40%

  • 31℃
  • 24℃
  • 30%

お知らせ