姫路

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大きな器に入った狸食を掲げる夢やかたのスタッフ=姫路市夢前町
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大きな器に入った狸食を掲げる夢やかたのスタッフ=姫路市夢前町
狸食を手にする上山旅館の上山洋一郎社長(左)と且緩々の藤岡真路店長=大阪市内
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狸食を手にする上山旅館の上山洋一郎社長(左)と且緩々の藤岡真路店長=大阪市内
夢やかたが提供する狸食。白飯に見える(左)が、混ぜると総菜が現れる(右)=姫路市夢前町
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夢やかたが提供する狸食。白飯に見える(左)が、混ぜると総菜が現れる(右)=姫路市夢前町

 戦国時代、播磨最大の山城・置塩城で振る舞われた宴席料理「狸食」を、地元・兵庫県姫路市夢前町の旅館や飲食店が再現し、提供を始めた。一見すると白飯だが、中に総菜が隠されている-という文字通り狸に化かされたかのような名物料理。発案した地元市民らは「夢前町のPRにつなげたい」と意気込んでいる。

 提供するのは、老舗の「上山旅館」(同町塩田)、農家レストラン「且緩々」(同町山之内)、農業体験施設「夢やかた」(同町神種)-の3施設。地元企業などでつくる「夢前ゆめ街道づくり実行委員会」の町おこしプロジェクトとして再現を企画した。

 置塩城は室町時代の大名赤松政則が1469年に築城。5代にわたり居城としたが、羽柴(豊臣)秀吉の播磨制圧で廃城となり、城跡は国史跡に指定された。

 狸食は、4代目城主の赤松義佑が1555年、宴席の本膳料理として振る舞った-とされる。古い書物には「汁を混ぜ、食椀にかけて食べると、白飯の下から色々なものが出てくる」との記述も残る。

 3施設はそうした記録を頼りに当時の調味料事情も踏まえつつ、それぞれ狸食の再現に挑戦した。

 且緩々は、ニンジンやダイコン、ゴボウなどを具材に、それらのだしで味付けし、藤岡真路店長(26)は「冷蔵庫もない時代。干し野菜にしたり、3分づきの米を使ったりし当時に近づけるよう努力した」。

 上山旅館はシイタケやスルメ、なめこ、タイ、アイガモ、藻塩などを用いて独自の一品を考え、上山洋一郎社長(65)は「また食べたいと思われる料理になれば」と期待を寄せた。

 夢やかたは、姫路市の「みかしほ学園日本調理製菓専門学校」の協力を得てレシピを考案。ひね鶏の肉やニンジンを炊いて白飯の中に入れ、切り干しダイコンと干しシイタケで取っただしを添えた。運営会社の衣笠愛之社長(58)は「町おこしに向け地元の仲間みんなで形にした料理。多くの人に味わいに来てほしい」と呼び掛けている。

 同町では反響を見ながら他施設でも狸食のメニュー化を検討する。(宮本万里子)

 狸食を販売する3施設の概要は次の通り。

 且緩々=午前11時15分、午後1時からのビュッフェ時に提供。各回とも90分制。予約時に狸食希望と伝える。税込みで中学生以上1800円、65歳以上1500円、小学生900円、3歳以上の未就学児500円。水、木曜休み。TEL079・338・0510

 上山旅館=狸食ランチ(温泉付き)が税込み3930円など。夕食含め他のコースなどを頼んだ場合でも希望すれば税込み648円で食べられる。要予約。TEL079・336・0020

 夢やかた=大きな器に盛られ、定食で味わえる。手打ちのざるそばと煮物などの小鉢がセット。税込み1580円。月、火休み。TEL079・336・1585

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