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松本昭英さん
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松本昭英さん

■医師、NPO法人理事長・松本昭英さん(兵庫県伊丹市)

 運営する伊丹市内の介護老人保健施設のロビーには、スタッフや利用者らの俳句や塗り絵が飾られ、和やかな雰囲気を醸す。患者や要介護者の生活向上を目指すNPO法人「阪神生きがい創造の会」を立ち上げ、今年で17年目。「熱意あるスタッフに恵まれて前進することができた」と目を細める。

 和歌山県出身。1981年、透析医療を中心に行うクリニックを市内に開設した。2~3日に1回の通院が必要な透析患者らと長年向き合う中で「医療の提供だけではなく、患者の生きがいや生活の励みになるサポートはできないか」との思いが強くなり、医療法人のグループ組織として同団体を立ち上げた。

 看護師や保健師のスタッフが中心となり、花見や日帰りツアーを企画したり、地域の高齢者向けの買い物支援や入浴、通院介助をしたりするなど、活動は幅広い。身寄りのない高齢者の会計管理を行う「身元引き受け」の支援にも取り組み、これまで50件近く、葬儀や永代供養を引き受けてきた。

 立ち上げ当初は、活動への理解が深まらず批判もあったが「新しいことをするには壁もある」とスタッフを鼓舞し続け、チャレンジを続けてきた。

 最近の関心事の一つに、「国際医療人の育成」がある。介護職員の人材不足に対応するため、在留資格のある外国人らを育てるプロジェクトだ。新型コロナウイルスの影響で、外国人留学生の生活が窮地に立たされているニュースに心を痛めたといい「人材育成を通して、地域に貢献できる組織として成長したい」と力を込める。

 今年は、恒例の花見行事や講座などが軒並み中止となっているが、マスクの寄付やステイホーム中の創作活動の手伝いなど、コロナ禍での支援にも知恵を絞る。「医療の提供者として、未来志向の発想を持ち続けたい」(久保田麻依子)

【メモ】35年間、休日は2時間かけて散歩する。プロ並みの歌唱力を持ち、「伊丹しょうえい」の芸名でレコードも出した。「スナックのママがかけた曲が偶然、自身が数年前に発売したレコードだった」という逸話も。

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