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昆陽池公園野鳥観察グループ「チームK」の共同代表を務める(右から)尾崎雄二さん、由紀さん夫妻=伊丹市昆陽池3、同公園
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昆陽池公園野鳥観察グループ「チームK」の共同代表を務める(右から)尾崎雄二さん、由紀さん夫妻=伊丹市昆陽池3、同公園

■昆陽池公園の野鳥観察「チームK」共同代表 尾崎雄二さん、由紀さん(兵庫県伊丹市)

 「あ、オオタカ!」と雄二さん(54)が素早く双眼鏡で大空を見る。よく晴れた昆陽池公園(伊丹市昆陽池3)。そのうちに、夫妻と同じチームKのバッジを付けた男性が、ふらっとカメラなどを提げて現れ、談笑が始まる。と思えばまた「ノスリ(タカの一種)が来た」とみんなで空を見上げる。笑顔が子どものよう。夫妻が代表を務めるチームKは活動時間自由、会費もなし。小学生~80代の男女約100人が緩やかにつながる。

 野鳥観察の先輩は夫の雄二さん。宝塚高校地学部で天体観測に取り組んでいた際、ふと見つけたジョウビタキの美しさに魅了された。就職後に知り合った由紀さん(55)は文章や絵が好きで、雄二さんの緻密な観察記録に「憧れて」この道へ。1993年に結婚。伊丹市から、珍しい鳥を追って全国を巡った。

 昆陽池公園はかつて水鳥が池を埋め尽くしたというが、約20年前から数が減り「面白い鳥は見られない、と思い込んでいた」と由紀さん。だが15年、渡り鳥のオオジュリンを10羽以上発見して思い直す。公園の頭文字から「チームK」を名乗り、腰を据えて観察を始めた。

 当初数人の集まりから、散歩中に声を掛けてきた人らが続々と仲間に。都市公園の年間確認数は通常100種止まりとされるが、チームKは17年から毎年130種前後を見つけている。特に同年は珍しいアオバズクを確認。巣箱を作り、18年には繁殖にも成功。専門誌に発表した。16年には公園内に情報ボードを設け、成果を市民らに紹介している。

 夫婦共働きだったが、雄二さんの単身赴任や出張などで、結婚生活は大半が別居。チームK設立後「残りの半生、一緒に野鳥を見る時間に使いたい」と、ともに退職し、今は毎日、昆陽池公園で双眼鏡を握る。由紀さんは「夫婦で同じ方向を向いていて理想の生活。充実しています」とほほ笑む。(伊丹昭史)

【メモ】チームKの情報ボードは園内西側にあり、情報は毎日更新。観察の成果はツイッターでも発信している。また日本野鳥の会会員として探鳥会を開いたり、市昆虫館の観察会で講師を務めたりして、野鳥の魅力を伝えている。

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