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大会の中止を知り、肩を落とす藤坂悦夫さん(右)と初枝さん。壁は、かつて提供していた大盛りのカツ丼を完食した球児らの色紙で埋まる=11日午後6時19分、西宮市甲子園網引町、大力食堂
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大会の中止を知り、肩を落とす藤坂悦夫さん(右)と初枝さん。壁は、かつて提供していた大盛りのカツ丼を完食した球児らの色紙で埋まる=11日午後6時19分、西宮市甲子園網引町、大力食堂

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、中止が決まった選抜高校野球大会。知らせを受け、がっくりと肩を落とした老夫婦がいる。夫は天を仰ぎ、妻はあふれるものを抑え切れない。孫世代の球児たちを思い、悔しさに暮れた。

 兵庫県西宮市甲子園網引町の大力食堂は、ボリューム満点のカツ丼が名物。毎年春と夏には球児や高校野球ファンでにぎわう。店主の藤坂悦夫さん(81)と初枝さん(78)は、中止を報じるテレビを静かに見つめ「そこまでしないとあかんか。仕方ない」と肩を落とした。

 高校野球シーズンは店先に列ができ、普段の3倍ものカツ丼が出る日も。初枝さんは「コロナの影響でお客が減っていて困るけど、店はがんばればいい。一生懸命な球児の気持ちを考えると胸が詰まるし、わが子のことのように感じる。かわいそう」と涙を拭った。

 観戦の合間に毎年訪れる常連客も多く、悦夫さんは「みんなの顔を見られないのがごっつい寂しい。わしも野球やってたから。なんとか開催してあげることはできなかったんやろうか」と絞り出した。(大田将之)

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