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「たすけあい新聞」を見ながら当時を振り返る太田実さん(左)と岡本誉子さん=西宮市平木町
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「たすけあい新聞」を見ながら当時を振り返る太田実さん(左)と岡本誉子さん=西宮市平木町
「たすけあい新聞」のコピー
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「たすけあい新聞」のコピー

 阪神・淡路大震災で多くの人が避難した西宮市立平木小学校(兵庫県西宮市平木町)に、当時の小学4年生が生活の注意点や炊き出しメニューをつづった8枚の「たすけあい新聞」が残っている。震災で児童2人が亡くなった同校。教員も震災を知らない世代が増え、新聞を書いた児童の担任教諭は「子どもがけなげに作った新聞が、震災を『我がこと』と感じるのに役立つ」と話す。(中川 恵)

 25年前、平木小では1年の女児と5年の男児が亡くなった。校舎は避難所や遺体の安置所に。教員は児童の安否確認に回る傍ら、避難所の運営にも当たり、てんてこ舞いだったという。

 当時、4年生だった岡本(旧姓・芦田)誉子さん(35)=西宮市=は避難所を手伝う母に付き添って、長く学校にいた。忙しくしている大人を見たからか、ふいに担任の太田実さん(68)=尼崎市=に「私たちにできることはないか」と尋ねたという。

 太田さんは「避難者に困っていることを聞いたら」と助言し、岡本さんは仲良しの2人と避難所を巡った。聞いていくと、自分たちで解決できないことが多くなり、広く知らせようと新聞づくりを思いついた。

 「体育館や教室ではたばこをすわないで下さい」「ひなん所生活でこまった事、うれしかった事はありませんか?」「ボランティアリーダーが帰ってしまいます」-。“マル秘情報”として、開いている店や学校再開についても触れた。

 岡本さんは「字も汚いし、内容もあまりない。捨てられていても、そうだろうなと思った。自己満足だったのかな」と苦笑いする。

 一方、太田さんは折に触れ、若い教員に「たすけあい新聞」のことを伝え、当時の様子を語ってきたという。「人のために役に立ちたいと頑張っていた教え子を、自慢したいというのもあるけどな」と笑った。

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