阪神

  • 印刷
復元された献立の出来栄えを見る江戸料理文化研究家の車浮代さん(右)と料理を作った東京竹葉亭の関係者ら=西宮神社、西宮市社家町
拡大
復元された献立の出来栄えを見る江戸料理文化研究家の車浮代さん(右)と料理を作った東京竹葉亭の関係者ら=西宮神社、西宮市社家町
西宮神社の神主らが代々書きつづってきた日記。復元された献立が記されている=西宮神社、西宮市社家町
拡大
西宮神社の神主らが代々書きつづってきた日記。復元された献立が記されている=西宮神社、西宮市社家町

 皇位継承に伴う重要な祭祀「大嘗祭」がある14日、当日祭を催す西宮神社(兵庫県西宮市社家町)は、参列者に江戸時代のごちそうを復元した料理を振る舞う。神社の社務日記に残された献立を基に、江戸料理文化研究家の車浮代さん(55)=東京都=が監修。10月には車さんが西宮神社で、タイやアワビなど豪華食材を使った試作料理の出来栄えを確認し、本番に備えている。(小谷千穂)

 日記は、同神社の神主らが代々、日々の出来事や祭事について年1冊ずつ書きつづってきた「西宮神社御社用日記」。元禄7年(1694年)から現存し、江戸時代の212冊と明治初期の4冊は県指定重要有形文化財に指定されている。

 復元した料理は、安永4年(1775年)1月5日の日記に登場する。肥料用の干しイワシを売る地元の商人らがえびすさまの神徳を仰ぎ、ちりめんでできた本殿用の幕を神社に寄付。神社側がそのお礼にと、神主宅で振る舞った「饗応献立」として、全18品のお膳が詳しく残されていた。

 料理の中には「浜焼きのタイ二尾」との記載。同神社の文化研究員によると、西宮では当時タイが名産品で、さらに塩の中に魚を入れて蒸し焼きにする「浜焼き」も盛んだったという。また、茶わん蒸しにアワビが入っていたり、みそ汁にカキが入っていたりと、研究員は「商業的に発展した町で各地から食材が集まっていた」と推測し、お膳からは当時の西宮の風土が感じられる。

 調理方法は記されていなかったため、車さんが他の文献を参考に解読し、調理を担当する日本料理店「東京竹葉亭」(大阪市北区)に助言をしながら再現を試みたという。調味料には、当時しょうゆより値が安く一般的だった、酒と梅とかつお節を煮詰めてこした「煎り酒」を使う。時期などで手に入りにくいウリやにし貝は別の食材で代用。タイは食べやすいようにと、塩焼きではなくたれを使った若狭焼きに変えた。

 お膳は当日祭に招待された氏子約50人に限って振る舞われる。試作会で、器や装飾品を竹葉亭の関係者らと話し合った車さんは「献立表で見るより実物は華やかに仕上がって祝賀にふさわしい。甘く煮詰めた大根のデザートなど、普通には食べたことないものを楽しんでほしい」と話した。

阪神の最新
もっと見る

天気(12月11日)

  • 15℃
  • 7℃
  • 10%

  • 18℃
  • 2℃
  • 20%

  • 16℃
  • 6℃
  • 10%

  • 16℃
  • 3℃
  • 0%

お知らせ