兵庫県西宮市は10月から、子ども食堂に関する電話相談の窓口を開設した。市内の一般財団法人に相談業務を委託し、子ども食堂を始めたい人や運営を手伝いたい人、利用者に情報を提供する。
今年3月末時点で、市内に子ども食堂は7施設あり、NPO法人などが運営している。電話相談は、こどもサポート財団(同市甲風園1)が担い、事前に連絡すれば面接での相談にも応じる。県の開設補助制度や食材の調達方法なども助言する。
石井登志郎市長は相談窓口の効果を「子ども食堂は貧困対策だけではなく、地域の結節点や触れ合いの場になる」と期待する。電話相談窓口TEL090・3673・5379(平日のみ)
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同市は11月11日午後1時半~3時半、市立勤労会館(松原町)でシンポジウム「子ども食堂から広がる地域のつながり」も開く。社会活動家の湯浅誠氏が講演し、子ども食堂を運営する市民や石井市長が参加するパネル討議もある。無料。同7日までにこどもサポート財団(TEL078・202・9890)に申し込む。
(初鹿野俊)
