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阪神・淡路大震災での犠牲者の名前が記される銘板が置かれる末広中央公園の一角=宝塚市末広町
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阪神・淡路大震災での犠牲者の名前が記される銘板が置かれる末広中央公園の一角=宝塚市末広町

 兵庫県宝塚市は、阪神・淡路大震災から丸25年となる来年1月17日に、市内で犠牲となった人たちの名前を刻む銘板を末広中央公園(同市末広町)に設置する方針を固めた。遺族から要望があり、市民らの寄付で実現。震災の風化が危ぶまれる中、同市は次世代へ記憶と教訓を伝える役割を期待する。(小谷千穂)

 震災で宝塚市は建物3559棟が全壊し、118人が亡くなった。新設する銘板には、これまでに遺族が了承した55人の刻銘が決まったという。銘板は、犠牲者の追悼と安全安心を誓う言葉を記す石碑「追悼の碑」に取り付けられる。

 市内には、ゆずり葉緑地(同市小林西山)に犠牲者を悼む「鎮魂之碑」があるが、震災を語り継ぐためにも、日常的に多くの市民が憩い、接しやすい末広中央公園が銘板の設置場所に選ばれた。

 同公園での銘板づくりは4年前、鎮魂の碑の移設と併せて計画されたが、事業費が膨らむとして市議会で認められなかった。しかし、当時に加えて今年、新たに市民から寄付があり、銘板と碑の設置費用として約150万円が得られた。

 銘板には、福岡県から移り住んだ宝塚市内のアパートが倒壊し、亡くなった男性=当時(17)=の名も刻まれる。母親(72)=同県太宰府市=は毎年1月17日に献花してきたアパートの跡地に住宅が建つと知り、今年2月、宝塚市に手紙を書き、将棋のプロを目指した男性の銘板を望んだ。

 母親は手紙で「来年からは献花ができなくなりました」「宝塚が息子にとって将棋のふるさとになるようにお力添えをよろしくお願い致します」と亡き息子の名前が宝塚の地に残るように求め、銘板の設置を後押しした。

 中川智子市長は神戸新聞の取材に「遺族の思いを大事にし、犠牲者が生きた証しとしたい」と話した。

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