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ファイナル公演に向けて練習に力を入れる出演者=尼崎市尾浜町1
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ファイナル公演に向けて練習に力を入れる出演者=尼崎市尾浜町1

 1970年に兵庫県尼崎市で生まれたアマチュア劇団「劇団かすがい」が8、9月に開く公演を最後に活動をやめ、解散する。稽古場の維持費を捻出するのが難しく、若い団員が増えなかったことなどから決断した。次回公演を望む声に励まされて続けてきた約50年間。団員は、人々の心に劇団が残り続けることを願う。

 劇団は地域と文化を結ぶ「かすがい」になろうと、県立尼崎高校定時制演劇部のOBで結成した。当初は公民館を借りたが思うように稽古時間を確保できず、20年ほど前にビルの3階を借りて拠点を作った。10年ほど前に尼崎市尾浜町1の工場跡へ場所を移し、自ら改装して「コミュニティシアターAQ(あ・くう)」として稽古や公演を行う。

 立ち上げ当時から団員の多くは中小企業に勤めており、急な残業や休日出勤で思うように練習できなかった。演劇を志す人の中には、あえて非正規雇用やアルバイトを選び、シフトと稽古の日程で悩むこともあるという。それでも団員は演劇を続けてきた。現在の団員は6人。事情で辞めた人もなお公演を手伝いに来てくれる。

 100本以上の公演の中で、テーマに取り上げたのは戦争と平和、若者や青少年の生き方、夫婦のあり方など。樋口伸廣代表(73)=伊丹市=は「芝居で、世の中は変わらなかった」とぽつり。「でも、見た人の心に何かが残っていると信じたい」と話す。

 最後の公演は「日本一の女」。斉木香津さんの小説が原作で、昭和初期に事業を興し、「野津市の太閤様」と呼ばれた匹田サダの熱い一生を描く。演出は関西芸術座の門田裕さん。出演は団員だけでは足りず、ほかの劇団員らにも声を掛けた。樋口さんは「うちの劇団は女性が引っ張ってきた。最後の演目は女性の主人公がいい」と笑う。

 会場はコミュニティシアターAQ。8月30日、9月6日は午後7時、8月31日、9月7日は午後2時と同6時の2回、9月1日と同8日は午前11時と午後3時の2回上演する。1公演30席。一般前売りが2500円、小中高校生は500円(当日は各300円増)。3人以上で団体割引となり1人2千円。いずれも事前の予約が必要。コミュニティシアターAQTEL06・6428・7292(中川 恵)

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